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2011年12月12日月曜日

☆【INJ Essay】☆「What’s the craic? 天気は悪いが今日も元気!わかふぇよしみのゴールウェイ徒然草」Vol 10~「Mahoのパブクロール~Galwayの旨いアイリッシュパブ一挙ご案内します!」☆



「Mahoのパブクロール」
 

みなさん~、早いものでもう師走ですね。
12月は師=僧侶も仏事で走り回る程ばたばたと忙しくなることから師走と呼ばれるそうですが、
ここアイルランドでもクリスマスを前にしてその準備が始まり忙しくなってきました。
各家庭でもプレゼントやカードの準備、部屋にクリスマスツリーを飾り始めたり、家庭によってはクリスマスプディングを手作りし、ラム酒に付けこんでおいたドライフルーツ、ミックスナッツ、香辛料の具をたっぷり使ってちょうど今頃から熟成を始めます。



 







日本のようにクリスマス前までに日ごろお世話になっている人たちにクリスマスプレゼントを持って行ったり、普段会えない人に会って日ごろの感謝の気持ちを伝えたり、「Happy Christmas!」「楽しいクリスマスを!」と言葉を掛け合います。
会社や友達同士ではクリスマスパーティ(=忘年会)をしたり、大騒ぎをしてまさしくノリは日本の忘年会と一緒で一年の憂さを忘れるために、という感じです。
今週末は田舎に住んでいる人も街に出て来てみんなクリスマスショッピングに大忙しのようでした。
大きな買い物袋を34つと下げて店から店へ移動している人たち。
アイルランドの不景気は益々深刻になってきていて、去年よりはプレゼントの総計金額はぐんと減る傾向にあるようですが、それでも街にはクリスマスのデコレーションが施され、通りも電飾でキラキラと輝いていて、クリスマスショッピングに街に出て来ている人たちのうきうきした顔を見ると、小さな幸せを感じます。
クリスマスはアイルランド人にとっては特別な行事、大切なその日を幸せに迎えよう、という前向きな気持ちを上の方で見てる誰か(?)がこの不景気をなんとか改善してくれればいいのにな。。。



前置きが長くなりました。今日の題目はワーキングホリデーに来ていた、中川真穂さんのゴールウェイ・パブ考察です。
ちなみに一番最初に出てくる「Kings Head Pub」は「地球の歩き方 アイルランド2011」版の表紙になっています。




そして「Kings Head」前で演奏しているのは、スカンジナビアジプシー音楽バンド「Café Minor」です。彼らは路上で行うバスキングもたまにしますがゴールウェイ中パブから引っ張りだこの人気バンドです。






フィドルの男性はわかふぇのお隣に住んでいるミュージシャンでたまにわかふぇにお弁当を食べに来てくれます。
キングスヘッドのオーナーもフィドルプレーヤーも自分が日本のガイドブックの表紙になっているなんて全く思っていなかったようで、本を見せてあげたらとても喜んで、2人ともが「是非とも本を取り寄せて欲しい。」とのことでした。




『パブクロール(Pub crawl)


パブをはしごすることをこのように呼びます。日本の場合だとはしごと言っても居酒屋→カラオケやスナックなどに行くのが通例だと思いますが、アイルランドではパイント1~2杯ごとにパブを移動します!恐らく、飲んでいるときは何もつままず立ち飲みも多いのでフットワークが軽いのと、パブによってギネスの味が違ったりするからではないかと思いますが…それにしてもそれぞれ本当に特色があります~
ガイドブックでも数件紹介されてはいますが、今回このブログでも数多くあるゴールウェイのパブのうちのごくごく一部を紹介してみようと思います!
ぜひ観光、留学のときに行ってみてください♪

まずは…







地球の歩き方アイルランド版の表紙にもなっている『キングスヘッド』
オーナーは日本にも住んだことのある親日家です!5月のGalway for Japan Dayのときは会場の提供などかなり協力してくださいました。
3フロアあり大きいパブです。いつだったか、近くのMALT HOUSEというレストランに行ったときキングスヘッドと中が繋がっていて驚きました。私いまひとつアイルランドの建物の構造がわかりません…一見すると狭そうなのに奥行きがとてつもなくあったり、入ってきたドアと別のドアから出ると全然違う道に出てしまったり。






『チコリ』
キングスヘッドの斜め向かいにあります。1フロアのみですが週末に行くといつも激コミです!!ここでは私は必ずギネスを頼みます。泡がとってもクリーミィでおいしい^^
ちなみにお店の名前はアイルランド語で(といってもスペルを少しもじっているようですが。)“音楽の家”という意味らしい。その名の通り、アイリッシュミュージックの演奏を定期的にしています。




『マフィーズバー』
こちらのギネスもまた美味しい!(結局どこも美味しいのでは…)
こじんまりしていて、少し年齢層が高いような気がします。そのせいではないとは思いますが、外壁もキングスヘッドやチコリと比べると渋めの赤。パブごとに様々な種類の紙のコースターが置いてあるのですが、マフィーズバーにあるコースターがとてもかわいくてお土産用に数枚頂きました!




『ドールバー』

アイルランド語で集会場という意味らしいです。近くにある系列店『フロントドアー』とともにゴールウェイの中でもかなり繁盛しているパブ!
食事も美味しく、今年も賞をとったほど。私は以前アイリッシュシチューを食べましたがラム肉が入っているはずなのにあの独特のくさみがない!と、びっくりいたしました。




実はハウスメイトがここでシェフをしています。だからベタ褒めなのではなく、彼は仕事がない日もここで友達と飲み、家族がゴールウェイに来た際にもここで一緒に食事をするなど、家にいる意外はここにいるのです!働いている人さえも通うパブ。ベタ褒めせずにはいられません。
ゴールウェイの夏は催しものがひっきりなしにあるため、観光の方々がたくさんいらっしゃいます。もちろんブは大忙し!ハウスメイトはどんどん痩せていくように見えました…。




キーストリートにある『キース』
1階、2階、中地下、地下…と、何フロアあるのかわからなくなるほど大きいパブです!スクリーンも2~3つあり、ゲーリックフットボールやハーリングなどの観戦に行ったこともあります。ちなみに前出の『ドールバー』もそうですが、パブは夜だけでなく昼間から開いているところが多く、ランチやティータイム&デザートまでも楽しめます♪
(もちろんすでにその時間からギネス飲んでいる方々も…!)






『ノクタン』
なかなか名前が覚えられず、私はいつも“青い壁のパブ”と呼んでいます…。
アイリッシュミュージックが聴けます!
私は1、2回しか飲みに行ったことがありませんが、メイン通りにあるためいつも前を通り過ぎます。そして外のテラス席はいつもこみあっています!!暖房設備があるようには見えないのですが、少し風の強い日でも皆さん外でビールを…さらには半そでTシャツの方までいらっしゃることも。やはりアイルランドの方は寒さに強いですね。




『スパニッシュアーチ』


上は宿泊施設になっています。こちらで演奏している“あられ”というバンドはテレビにも出演経験があるらしく、彼らのいる日は大盛況!道にも音があふれだしてきて、「あ!今日はあられの日だ!」とすぐわかります。奥の扉から出ると裏通りに出て、素敵なレストラン(ワカフェの寿司ロールも食べられます^^)・カフェ・お土産物屋さんなどがあります。
“スパニッシュアーチ”とだけ呼んでしまうとこの通りの先にあるスペイン門と誤解されることがありますので、“スパニッシュアーチホテル”や“パブのスパニッシュアーチ”と呼んでいます。





『タウンハウスバー』


写真を撮ろうとしているとポーズしてくれました!
アイルランドの皆さん本当にフレンドリーで親切です。ただ、とても友好的なわりには何かの拍子に突然シャイになることもあり、そういう気質は日本人と通じる部分があるのではないかなぁと感じます。
こちらのパブは中のインテリアがとても素敵です。アンティーク調のソファーやクッションなどが置いてある席もあり、ゆっくり話しながら飲みたいときは迷わずここに行きます!





メイン通りであるキーストリートを抜けて川を渡ると見えてくるのが『ソルトハウス』です。小さめのパブですがビール好きは必見。これでもか!というくらい色々なビールがあります!!




沢山ありすぎて選べない~という方にオススメなのが、上の写真のように3種類小さなグラスでのテイスティング。確か5くらいでした。
チェスやボードゲームがいくつかおいてあり、各テーブルにはキャンドルもあったりして、座ってゆっくり飲みたい人にはぴったりです。




ソルトハウスのすぐ裏手にあるのが特大パブ『モンロー』です。
ライブ、イベント等たくさんやっていて、同じ日でも1階と2階で全く雰囲気が違います。月曜日の夜演奏しているギターリストはワカフェの常連さんだったりもします!




そして『ロシンダフ』です!こちらはもうパブという枠を超えていて、クラブのようでいて時にはライブハウスにもなり、さらにはコメディーショー(!)もあるなど、毎月毎週イベント盛りだくさんです。キャパが足りないときはここから徒歩20分くらいの別会場でライブを催すこともあります。
8月には日本のバンド『少年ナイフ』もここでライブをしていました。
『ロシンダフ』というのもアイリッシュの名前ですが、アイルランド語も各地域によってアクセントがあり北アイルランドから来た方は『ロシンドゥーフ』と呼んでいました。
他にもアイルランド語でこんにちは・Hello!は『ディアグィット』といいますが、地域によっては『ディアジット』となり、(なかなか文字でお伝えするのは難しいですが)実際に音として聞くとかなりの違いがあります。




続いては『ビアハウス』です。

入るまではあまり雰囲気が良くなさそうに感じていたのですが、外見と中は全然違います!その名の通りビールの種類が豊富で、驚いたことにアサヒビールがあります!!!



地球のほとんど反対側でも日本のビールを楽しんでくれているなんて、とても嬉しくなりますね♪





『ブルーノート』という名前ですが、音楽はジャズではありませんでした。
左のOff Licenceと書いてある扉は酒屋さんの入口で、パブには正面からではなく右の門から入るという、これまた不思議な構造。中は日本の居酒屋さんほどではないですが、テーブルごとに区切られている席もあり、さらに複雑な構造。私は一度お手洗いに立ち上がると、元の席に戻るのに時間がかかってしまいます!^^;
ただここには“ジェンガ”があって、3~4人くらいで行くと盛り上がってとても楽しいです!子どもの頃以来、十数年ぶりにするジェンガ…手先が震えました!!
もしかしたら真剣になりすぎて酔っぱらえなくなるかもしれませんね。






『マッシモ』
毎週水曜日に“サルサナイト”があります!フロアで座っている人がいないほど皆さん踊りまくっています。バンドの内の一人が友人のホストファザーだったのですが、水曜日はサルサナイト・月曜日はジャズナイト・金曜日は…と様々なジャンルを演奏されていまた。好きなバンドや演奏家ができたら追いかけて色々なパブに行ってみるのも楽しいかもしれませんね☆ゴールウェイはそんなに大きくない街なので、誰かが誰かの友達だったり、一日に何度も道ですれ違ったり、人と人とのつながりを密に感じます。



『クレーンバー』
1階と2階があり、主に2階でアイリッシュミュージック等を頻繁に演奏しています。かつて語学学校に通っていた頃、誰かが「アイリッシュミュージックを聴きに行きたい!」と言うと「じゃクレーンバーで。」という流れになっていました。
この一画は、奥に古本屋件レコード屋さんがあったり、隣には地元の食材屋さんがあったりとローカル色が強い所です。近くには学校もあるため、平日の夕方4時頃は車も通れないほど学生たちがいっぱいいます!

さて、独断と偏見のもと15件以上のパブを紹介してまいりましたが、それでも「あーここもあった!」というパブがまだあります。そしてここ行ってみたい!というパブもまだまだ…。滞在して半年ほどですが、パブ制覇!は遠いまた夢のようです。ゴールウェイにいらっしゃる予定の方、すでにいらっしゃっている方、ぜひ『パブクロール』の参考にして頂ければ幸いです!


・・・・今回の原稿コントリビューターご紹介・・・・




はじめまして。WA Café でお世話になっているまほです。
私は今年の4月からワーキングホリデービザでアイルランドに来ました。

他の国もワーホリビザを出している所はありますが、恩師がアイリッシュイングリッシュをベタ褒めしていたことと大好きな小説家である村上春樹さんのエッセイ『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を読んでアイルランドに行ってみよう!と心を決めました。

そしてゴールウェイを選んだのはアラン諸島が近いから…という単純な理由だったのですが、住み始めて半年ちょっと、今では大きすぎず小さすぎない街の規模やどことなくのんびりした雰囲気の地元の人たちなど(天気だけは少し悩ましいですが)大好きな街となりました。
日本の大学を休学して英語の勉強のために来愛している私ですが、ゴールウェイは学生が多い街でもあるので大学生のWaCafeの仲間や大学院生のハウスメイトから日常会話だけでなく大学で使う英語などを教えてもらったりもしています!



真穂さん、わかふぇでのお仕事お疲れさまでした。おかげさまで新規男性客がぐ~んと増えました。(笑)
クリスマスはフランスで過ごすんだそうです。


Happy Christmas!!


日本でもがんばってくださいね!!!
クリスマスを前にしたゴールウェイの街の様子をお届けします・・・・


































~日本人フィドラ―マヨさんと旦那でアコーディオン奏者のアンダースが「チコリ」で演奏中。
キングスヘッドが向こうに見えます~


♪では、今日も元気にまいりましょう

Happy Christmas!









よしみ@わかふぇ 


Photo Courtesy:YOSHIMI HAYAKAWA

(アイルランド共和国現地 12/10ゴールウェイ電)

✰おまけ✰

日本人にも人気のあるアイリッシュウイスキー「ジェイムソン」

コーク近くミドルトンのジェイムソンファクトリーに我が家がクリスマスプレゼントを買いにいってきましたとのこと・・・

少しだけその模様をお届けします・・・


✰✰✰Happy Xmas!!✰✰✰












正式名称はジェイムソンエキスペリエンス・ミドルトン

来年度は業績好調で大幅増床の建設工事が開始されます・・・・