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2014年12月16日火曜日

【The Irish Today Diary】 「Tecimericoのアイルランド〜バンド生活」Vol.3~こゆきのアイルランド2014を振り返って〜























ダブリンにきて半年近く経ちました。


バンドで海外でライブしたい!


その思いと僅かなお金だけ持ってアイルランドに来ました。

3ヶ月たっても仕事が見つからなかったらお金がなくなって日本に帰らざるを得ない。。という状況でしたが、なんとか生活にも慣れて来て、気づけばもう帰りのチケットのことなんかを考えています。

ダブリンに来る前はアイルランドのことを全く知らず、

インターネットや知り合いの話を聞いて想像を膨らますだけでしたが、実際に来てみて、新しい発見の毎日でした。

雨が多いアイルランドですが雨が降るといいことも。。

アイリッシュにこっちの乳製品はすごく美味しい!って言ったら
雨が降って良質な草が育って、それを牛が食べて、放牧された牛からとっても美味しい牛乳ができるとのこと。バターとかヨーグルトもほんとに美味しい。

日本にいるときはパンはあまり食べなかったけど、こっちにきて好きになりました。

私の好きなスイーツのお店、MURPHY'SのアイスとBUTLERSのチョコ。
うまうまです!























食に関しては、私の場合、日本食が恋しくて恋しくて、、こっちにもお寿司屋さんがありますが、ネタがサーモンか、あって赤マグロ。

外食は高いのでおうちで作っています。
アジアンスーパーマーケットがあって、日本米や調味料、納豆も買うことが出来ます。

たまにみんなで日本食or韓国料理パーティーをやると本当に幸せ!

それでも朝昼夜、お米を食べない日があって、これもアイルランドの乳製品が美味しいおかげです。

お仕事事情。


オーペアのお仕事をしていますが、3ヶ月くらい探してやっと見つかりました。毎日自転車とルアスと歩きで1時間30分の通勤です。

(オーペアとはベビーシッターのこと。)
なかなかお仕事が見つからないのも現状です。

すぐ見つかったら運がいいかも。。

仕事はハードだけど、子供がかわいくてかわいくて、、毎日癒されています。


音楽をやりにヨーロッパへ来ましたが、ライブをやっても会話が弾まない、、などの英語の壁にぶつかり、英語の学校に通って正解でした。

そこで友達も出来たし。












あとアイルランドに来てよかったことは、他の国に簡単に旅行に行ける。

まだまだ行きたい国がいっぱい!
アイルランドから近郊のヨーロッパへ行くにはライアンエアーを使います。

結構面倒くさくてあんまり評判がよくないですが、私は結構好きです。

なにが好きってとにかく安い!!

イギリスの田舎街なんか10ユーロくらいで行けちゃう!!

日本円だと今1500円くらい??安いなー
いちいちネットカフェとかでチェックインした詳細をプリントしないといけないのが面倒くさいですが、、あと荷物制限!

荷物の大きさと重さが規定以上だと罰金40€とか!チケット代より高い、ってか罰金て!!!

でも安さには勝てないですよね、、

今後の予定は、、

アイルランドは自然がすばらしいので、
数日間くらいファームステイできないか今検討中です。
まだまだアイルランドを楽しむぞー


こゆき@Dublin,Ireland






























 

  
Tecimerico was formed in Tokyo in 2009.
The band consists of;

Koyuki Yamato (Vocals & keyboard)
So Kashima (Drums)
Takumu Suka (Sax, flute & guitar)
Yuriko Tachibana (French horn)

We've been playing gigs three times a month on average,
and now we're playing more and more frequently. Our sound combines a cinematic atmosphere with a catchy pop feel, and includes elements of postclassical and electronica. Using a unique combination of modern and classical instruments to express our particular view of the world, we put everything we have into our performance for you!

【Career】

2010 onwards
7 performances at Design Festa, the largest art event in Asia, held biannually in Tokyo.

2012
4th place in Studio NODE's song competition.
Released 1st album "Landscape" on CD, iTunes and Amazon.
Album art by Rikako Yamakawa.

2013
Radio broadcast in New York.
2nd place in the "LIVE IN WORLD" competition in Yamagata.
Featured in art magazine "MeguRu".
Released 1st music video on YouTube.
French website 'kochipan' post an interview with us.

2014
Featured in music magazin "Chikashitsu-no-Kaibutsu2"
2nd place in the "Battle de egg" competition in Kobe.
An activity place is moved to Europe. 



Tecimerico

2009年結成、東京を中心に活動中。ジャンルはクラシカルポストロック。クラシックの楽器を使ってロックを表現している。
LIVEでは演奏に映像作品を投影し、まるで映画を見ているような、大自然の中で音楽を聞いているような、見ている者を知らぬ間にその独自の世界の中へ惹きこんでいく。
















この辺りのクエッションは日本人よりも当のアイリッシュにお答えいただくのが筋かと思います。
アイルランド大使館勤務二等書記官エリオット・ミルトンさんの素敵な記事があります。

またアイルランド在住のブリジッドにも是非聞いてみたいので、近日中にアイルランドのクリスマスをテーマに一本トピックをあげますので少々お待ちを・・・

え?自分?最近はクリスマスは日本なので・・・以前はアイルランドの家ではコールをあつめ暖炉に火を灯し、アイルランド料理とイングリッシュマーケットで働く親類のカフェで作ったケーキを買ってテレビを見て・・・・寝る、という・・・・(日本と変わらないやんか!)

・・・要はあまり参考になりません。








































































2014年11月8日土曜日

寄稿『国境を越えたハーンのオープン・マインド ,ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業 』〜“The Open Mind of Lafcadio Hearn ~His Spirit from the West to the East”~Written by Shoko Koizumi (小泉祥子)





国境を越えたハーンのオープン・マインド
ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業
The Open Mind of Lafcadio Hearn 〜His Spirit from the West to the East〜




 ギリシャ小泉八雲没後110年記念事業実行委員会
コーディネーター 小泉祥子





~写真提供~


Photo Summary:
The Open Mind of Lafcadio Hearn at The Ionian Blue Hotel in Lefkada. Lafcadio Hearn's Reading Performance by Shiro Sano & Kyoji Yamamoto, The Open Theater of Lefkas Cultural Center, Seiwa Bunraku "Yuki Onna The Open Theater of Lefkas Cultural Center. Lafkadio Hearn Historical Center at  Lefkas Cultural Center



























はじめに

 20147月。イオニア海に浮かぶ小さな島レフカダ島で、小泉八雲没後110年を記念したイベントが開催されました。この記念事業の総合テーマは「オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン―西洋から東洋へ―」。日本のハーンゆかりの各地の自治体や研究・顕彰団体で実行委員会を組織し、3つの事業を行いました。

まずは、そのテーマと同名の国際シンポジウムを開催し、ハーンの「オープン・マインド」の意味とその事績の現代社会への活用の可能性を、日本・ギリシャ・アイルランド・マルティニーク(フランスの海外県)出身の9人のパネリストにより検証しました。

またレフカダ文化センター内にヨーロッパ初の「ラフカディオ・ハーン・ヒストリカル・センター」がオープンしました。熊本・松江・焼津・新宿・富山など八雲ゆかりの地から草稿や遺愛品などのレプリカを寄贈し、書籍や写真などとともに展示されています。特筆すべきは、このシンポジウムに遥かニュージーランドとオーストラリアから、ハーンの曾祖父にあたるRobert Thomas Hearn (1734-1792)の子孫が参加してくださったことです。彼らは、主人と私が2012年にアイルランドのコングを訪れた時、偶然にも街の小さなパブで出会ったことがきっかけで、参加を決めてくれました。”coincidence” アイルランドではよくあることだそうです。彼らはヒストリカル・センターに、Robert Thomas Hearnの貴重な小さな肖像を寄贈して下さりました。











































































































そして松江出身の佐野史郎さん・山本恭司さんによる朗読ライブ「望郷―失われることのない永遠の魂の故郷―」と熊本県山都町に伝わる人形浄瑠璃、清和文楽による「雪女」の二つのパフォーマンスをレフカダで公演しました。公演は、夜のとばりが降りるころ静かに始まり、海風が優しくそよぐ水辺の野外ステージで次第に人々を感動へと誘っていきました。最後の音が鳴り終えた時、600人の聴衆は立ち上がり、彼らに惜しみない拍手を贈りしました。言葉と音と日本の美は、ハーン文学と共に国境も言語も超えたことを実感したのです。それは160年もの歳月を超えて、ハーンと母ローザの魂が出会った瞬間でした。














































































旅する美術展 The Open Mind of Lafcadio Hearn

 このオープン・マインドのプロジェクトは2009年ギリシャから始まり、松江、ニューヨーク、ニューオーリンズ、そして再びギリシャへとつながってきました。もともとハーンのオープン・マインドを現代アートで表現しようとする斬新な美術展から始まり、その美術展は各地を旅するたびに、多くの人の共感を得ることができたと思います。

では、それはなぜでしょうか。おそらくハーンを文学者という枠に閉じ込めないで、彼の「オープン・マインド」を全く新しい方法でアプローチしていったこと、すなわちアートという新しい視点で文化や観光の新たな切り口として提案してきたことが、文学の世界のみならずアートそしてツーリズムへとその裾野を広げていったことに起因すると思います。また、松江の美術展の参加アーティストにはアイルランド人アーティストも含まれ、そのオープニング式典にはアイルランド・ギリシャの両大使が臨席され、ハーンを通して国と国の友好の手掛かりができたことも、今後につながっていく大きな要因でした。



国際シンポジウム The Open Mind of Lafcadio Hearn ~His Spirit from the West to the East


  ハーンは、「世界が必要を感じているのは、古代ギリシャの幸福と優しさの精神の回復」と述べるほど古代ギリシャへの憧れを抱いていました。ですから、このシンポジウムがギリシャで開催されるということは彼の出自や生まれながらのアイデンティティを思えば自然なことだと思われます。

シンポジウムは、75日と6日の2日間にわたって、イオニアン・ブルーという驚くほど美しい景色が広がる五つ星のホテルで行われました。まず、ゲストスピーチでは、小泉凡実行委員長のあいさつに続き、西林万寿夫駐ギリシャ日本大使、レフカダのアラバニス市長、ギリシャ・アメリカン・カレッジのデイヴィッド・ホーナー学長(学長はアイリッシュ・アメリカン)、在ギリシャアイルランド大使館の一等書記官ルーク・フィーニ―氏による挨拶をいただきました。フィー二―氏は、スピーチの中で現在建設中のトラモアの小泉八雲庭園に触れられ、「小泉八雲がアイルランドにとってどんなに大切な存在なのかということを改めて市民が確認しつつある。そして、ギリシャとアイルランドのクロスカルチャーの申し子である小泉八雲がこのように平和と人権に貢献することのできる人間に育ち、その彼がアイルランド人の血を持っているということに喜びを覚えます。」と述べられました。

シンポジウムに先立ち、曾孫の小泉凡氏がハーンのオープン・マインドの熟成過程とその文化背景をスライドショーで示し、その後2日間に渡って、「教室のオープン・マインド」「流浪と探求の旅」「想像のギリシャ」「再話文学の世界性」「トランスナショナル」「仏教」「エグゾティシズムと文化越境」「文化的アイデンティティ」「ゴシック・ホラー」という多様な切り口からハーンのオープン・マインド形成の軌跡にアプローチがなされました。

パネリストの一人ジョン・モーラン氏(アイリッシュ・タイムズ記者)は、ハーンの幼少期の影響について触れ、母ローザの存在とハーンの女性観、古代ギリシャへの憧れ、アイルランドでの体験の重要性、それらの事が世界の文明の開拓者なったパトリック・ラフカディオ・ハーンから小泉八雲へと続く非常に長い旅路へとオープン・マインドを開花させていったと結びました。
  
ポール・マレイ氏(ハーン伝記作家)は、ハーンの心に刻まれたゴシック・ホラーについて、ハーンが幼少期を過ごしたアイルランドでの恐怖体験が心の中に永久に刻み込まれ、後の彼の著作に多大なる影響を与えたと述べました。幼少時代の行き場のない矛盾して混乱していた感情が、来日後日本人家族に囲まれた幸せな経験によって子どもの頃の記憶を浄化させ、作品を通してパトリック・ラフカディオとしての少年時代のアイデンティティが再び表舞台へと出てきたのではないかと結びました。

最後のコンクルージョンは大変興味深い示唆がなされていたので、一部ご紹介したいと思います。「ラフカディオ・ハーンは人間として常に生きてきた。自分が間違っていることも、偏見を持っていることも、怒りを持っていることも否定しないまま、常に新しいもの違ったものに対して興味と好奇心を持って近づこうとする。それこそが彼のオープン・マインドの源ではないだろうか。」そして、ハーンは文化的に多様な層を持つ「世界市民」であるということ、「世界が本当に必要としているのは、ハーンのような人だ」と提案され、ハーンのオープン・マインドを現代の子どもたちにも伝えるべきだと結ばれました。

少なくとも会場にいたギリシャ・アイルランド・イギリス・フランス・日本がひとつになって、有意義で幸せな時間を共有したことに間違いありません。
シンポジウムをはじめとする一連のイベントにはギリシャの日本大使館とスポンサーの皆様の多大なサポートをいただき成功へと導いていただきました。ご協力いただいた関係者の皆様に心から感謝します。






そしてアイルランドへ


 直近のレフカダからの報告では、新しいハーン・ミュージアムには噂を聞きつけた島民と観光客が次々と訪れ、1日に2度(午前と夕方)開館することを決定したと聞きます。
これこそ記念事業の嬉しい成果であり、「オープン・マインド」というハーンの精神が人々を平和でポジティブな方向へ導いてくれたように感じます。

 来年は、アイルランドのトラモアという小さな町に小泉八雲庭園ができることが決まっています。そして、このオープン・マインドの締めくくりに、アイルランドにハーンの魂を連れて帰ることができるなら、彼は喜んでくれるでしょうか。今、そのプロジェクトは、少しずつ動き始めています。来年、アイルランドでお会いしましょう。