REPORT
CELTIC WOMAN
CHARITY LIVE PERFORMANCE JAPAN
~TOKYO FM「LOVE CONNECTION」presents チャリティ・ライブ~永遠の絆~~
この企画は東日本大震災を受けて、「日本の為に力になりたい」という彼女たちの発案によるもので、その主旨に賛同したTOKYO FMの協力を得て、5/26TFMホールにてチャリティ・ライブを実施いたしました。大ヒット曲で日本でも配信で100万ダウンロードを記録している「ユー・レイズ・ミー・アップ」のスペシャルヴァージョン(絆ヴァーション)を公開レコーディングを実施、6月中よりTOKYO FMサイトにて着うたフルとして配信、手数料を除いた売上金全額を日本赤十字社に寄付いたします。
「ユー・レイズ・ミー・アップ」は、♪あなたがはげましてくれるから 山の頂にも立てる ~中略~ 私は強くなれるのよ あなたの支えがあれば、あなたが励ましてくれるから 私以上の私になれる♪という励ましに満ちた歌。今回公開レコーディングされた「ユー・レイズ・ミー・アップ~絆ヴァージョン」はピアノ演奏とケルティック・ウーマン(ヴォーカル3人+フィドル(ヴァイオリン)1人)によるヴァージョンで、最後のコーラス部分の歌詞を日本語で「♪教えて海渡る風 祈りは時を越える 祈りは時を越える♪」と歌いました。
PRESS CONFERENCE
出席者
(会見写真左から)リサ・ケリー、クロエ、リサ・ラム、マレード
Q:今回のチャリティのきっかけは?
クロエ:「ユー・レイズ・ミー・アップ」は自分たちにとっても大事な曲。今回の日本で起きた悲劇をうけて、何かをしたいと思い、自分たちにとっても特別な曲で、日本でも愛されているこの曲をレコーディングしてチャリティ配信しようということを考えてたの。
そしてまたそのために、こうしてまた日本に帰ってこられて嬉しいわ。
Q:地震報道はアイルランドでどのように報道されていましたか?
リサ・ケリー:地震があったときはみんなアメリカにいたわ。
もちろんアイルランドでも大きく報道されていた。実は日本にはアイルランド人が多くて、友人が多いから安否が心配だった。
マレード:最近はツイッターが普及していて、ツイッターで安否を確認できたわ。
Q:日本に今は行かない方がよいというアドバイスはなかったのですか?
リサ・ケリー:確かにそういう意見はあったわ。でも、知らない人はそんなふうにいろいろ言うの。そんなことを言ったらアイルランドだって、歴史的に様々な事があって、行かない方がいいという人だっているけど、でも、人はそこで生き、生活していかなければならないの。
リサ・ラム日本の人たちの強さを感じたから、今こうして日本に来れたことは本当に嬉しいわ。
Q:被災地の方へメッセージを お願いします。
マレード:私たちはいつも被災した方々を想っています。
リサ・ラム:震災から何ヶ月かたって日本にこれた。今回は特別な想いで来ているの。
クロエ:音楽は万国共通。つらさを超えて全ての人たちに音楽を届けたい。
リサ・ケリー:日本人は心が強い。今回「ビリーヴ~永遠の絆」というアルバムをリリースしたけど、日本との絆を凄く感じているの。
日本の地に降りた時、言葉にならないくらいの感慨があったわ。
19:00のライブ開演と同時に司会のLOVEが登場、本日のライブの主旨を説明した後、19:05にケルティック・ウーマンが登場。ブラック基調の優雅なドレス姿で登場した彼女たちは、ピアノ伴奏とフィドル(ヴァイオリン)をバックに、①「永遠の絆~プリンセス トヨトミのテーマ」(5/28公開映画「プリンセス トヨトミ」エンディング・テーマ曲)、②「星にお願いを」、③「スキヤキ/バタフライ」、④「グッドナイト・マイ・エンジェル」の4曲を、美しく澄んだ歌声で披露。特にマレードのフィドルとピアノ伴奏のみのインストゥルメンタルで奏でられた「スキヤキ(上を向いて歩こう)」に関しては今日のライブが初披露となった。マレードはアイルランドのフィドルチャンピオンのキャリアがあります。
その後トーク、Q&Aコーナーを経て、19:35にいよいよ」「ユー・レイズ・ミー・アップ~絆ヴァージョン」の公開レコーディングがスタート。250人の聴衆を前に、新たに一部日本語歌詞を入れたこの大ヒット曲「ユー・レイズ・ミー・アップ」の特別ヴァージョンを歌い上げました。ライブ終了後、彼女たちは会場ロビーにかけつけ、来場客を前に募金活動を行いました。
この日公開レコーディングされた「ユー・レイズ・ミー・アップ~絆ヴァージョン」は6月中旬よりTOKYO FMのサイトで着うたフルとして配信、手数料を除いた売上金全額が日本赤十字社に寄付される。是非TFMをチェック下さい。
なおこの模様は来週5/30火曜日のTFMラブコネクションにて放送される予定です。
<2011年 来日公演決定!> Songs from the Heart Tour
4年ぶり待望の来日公演決定!IRISH HEART&SOULの真髄ここに!
"Celtic Woman Songs from the Heart ツアー"
2011年10月20日(木) 名古屋市民公会堂
OPEN:18:00 / START:19:00
主催:中部日本放送
(問)CBC事業部:052-241-8118
2011年10月21日(金) 大阪梅田芸術劇場
OPEN:18:00 / START:19:00
(問)サウンドクリエーター:06-6357-4400
2011年10月24日(月)、25日(火)、26日(水)
東京ドームシティホール(旧JCBホール)
東京ドームシティホール(旧JCBホール)
OPEN:18:00 / START:19:00
主催:日本テレビ/日テレイベンツ
(問)H.I.P.:03-3475-9999
6/1(有料会員)6/2(無料会員)先行受付開始致しました!
Profile Celtic Woman
2005年に結成されたアイルランド出身の女性ユニット。現在のメンバーは、リサ・ケリー、クロエ、リサ・ラム(以上ヴォーカル)、マレード(フィドル<ヴァイオリン>)の4人。透き通るような美しい歌声とフィドル(ヴァイオリン)の演奏で、クラシック、ポップス、アイルランドの伝統音楽などを披露。アメリカではデビュー・アルバムが2年近くにわたり、全米ワールド音楽チャートの1位を独占。ここ日本では、デビュー・アルバムに収録された「ユー・レイズ・ミー・アップ」が、トリノ五輪金メダリストの荒川静香選手のエキシビジョンで使用されたことにより大ヒット。音楽配信で100万ダウンロード、同曲を収録したデビュー・アルバムも40万枚を超えるヒットを記録した。以来、2度の来日公演やドラマ、CMなどでの楽曲起用などで、日本での人気も定着している。最近では、5月28日から公開される日本映画「プリンセス トヨトミ」のエンディングテーマ曲を担当(永遠の絆~プリンセス トヨトミのテーマ)。日本での活動を精力的に行っている。過去4回来日。
クロエ(ヴォーカル)
生後4週間でTVデビューを果たし、6歳で既にTVに出演して歌を披露している。1988年にカイロで開催された初の国際児童歌唱コンテストではアイルランド代表として出場し、見事グランプリに輝いた。大ブレイクしたのは11歳のとき。音楽ディレクターのデヴィッド・ダウンズ(リバーダンスプロデューサー)にチャリティー用シングルのレコーディング企画をもちかけ、「ジス・ホーリー・クリスマス・ナイト」をレコーディング。ケルティック・コレクションがリリースし、彼女はアイルランドで大人気のテレビ番組に出演して、2万ポンド以上の寄付金を集めたという。12歳でファースト・アルバム『Chloe』、14歳でセカンド・アルバムをレコーディング。
仕事をしていないときはごく普通のティーンで、「ラジオで流れているものならなんでも好き」という。「グリーン・デイの大ファン。よく、天使のような歌声で「アヴェ・マリア」を歌うのねっていわれるけど、バックステージではグリーン・デイを聴いてるのよ。」
その天使のような声がもたらした、感動的な実話がある。当然ながらクロエのファンの多くは子供たち。「とてもつらい思いをしてきて4年間言葉が出なかったという少女から手紙が来て、私のアルバムを聴いて最近合唱団に入ったと書いてあった。その子のお母さんが、私のおかげでその子が変わったといってくれたわ。そういうことを聞くと、血のにじむような努力もいとわないって思う。ある人の人生に何かしてあげることができたと思うと涙が出るわ」
リサ・ケリー(ヴォーカル)
ダブリン生まれ。7歳の頃からミュージカル「バグジー・マローン」に出演していた。ピアノと歌唱の両方でクラシックの研鑽を積む。だが彼女の心は常に舞台にあり、「シカゴ」のヴェルマ・ケリー役、「チェス」のフローレンス役、「オクラホマ」のローリー役、「グリース」のサンディー役と主役を演じてきた。ダブリンの国立コンサートホールでも、「マジック・オブ・ガーシュイン」「ミュージック・オブ・コール・ポーター」「From Romberg to Rodgers」など数多くのコンサートに参加している。アイルランドでは歌と演劇で次のような賞を受賞:フェイス・コイルR&Rカップ、トーマス・ムーア「シンガー・オブ・サ・イヤー」、北アイルランド・ミュージック・アウォード「最優秀女性パフォーマー」。
昼間はコンピューター関連の仕事をしていたリサだったが、あるとき休みを取ってダブリンのゲイエティ・シアターでのクリスマス・パントマイム「ジャックと豆の木」に出演しようと決心。この決心がきっかけで、2000年の「リバーダンス―ザ・ショウ」の女性リード・ヴォーカルに抜擢され、5年間全米をツアーした。ソロ・アルバム『Lisa』もリリースしており、批評家から絶賛を浴びている。
マレード(フィドル=ヴァイオリン)
「エネルギッシュ」と「美しさ」を併せ持つフィドラー(ヴァイオリニスト)。アイルランド、ティペラリー郡ラフモア生まれ。4歳でピアノを、6歳からフィドルを習い始め、音楽家一家ならではの豊かな音楽的環境で育つ。さらにクラシック・ヴァイオリニストのイツァーク・パールマンやアイリッシュ・フィドラーのリズ・キャロル、マイケル・コールマン、アンディ・マッガンのみならず、ジャズ・ミュージシャンのステファン・グラッペリ、カントリーのアリソン・クラウス、ロックのデヴィッド・ボウイ、スティング、U2、ビョークなど幅広く音楽の影響を受けている。
元全アイルランド・フィドル・チャンピオンでもあり、ロンドン王立アカデミーなどでも教育を受け、アイルランド国立青年オーケストラにも在籍。
クラシックとアイリッシュ・トラディショナル両方をプロのレベルで弾けるフィドラーであり、アイリッシュ・ミュージック・マガジンの最優秀女性トラディショナル賞(2003年)も受賞。ナイジェル・ケネディ、ヴァン・モリソン、シニード・オコナー、クラナド、エミルー・ハリス、アスラン、クリス・デ・バー、ジミー・ウェブ、それにアイリッシュ音楽のドーナル・ラニー率いるクールフィン、シャロン・シャノン、ポール・ブレイディ、フランセス・ブラック、クーニー&ベグリー、ジミー・マッカーシーなど著名アーティストとも共演している。またリバーダンス、ロード・オブ・ザ・ダンス、フリート・オブ・フレームズのオリジナル・サウンドトラックで演奏し、その後ロード・オブ・ザ・ダンスとフリート・オブ・フレームズの3回のワールドツアーにリード・フィドル奏者として参加。自分のバンドを率いてのツアーも行ない、アフロ・ケルト・サウンド・システムとも演奏及びレコーディングしている。
リサ・ラム(ヴォーカル) ※2011年より参加
“リサ・ラムは彼女の世代を代表する素晴らしい歌手であり女優だ”-アイリッシュ・タイムズ
リサ・ラムは有名なアイルランドの女優であり、歌手である。アイルランド、ヨーロッパ各国、イギリスにおけるトップクラスの劇場でいくつものスターを演じてきた。3歳から自然な才能を発揮し、ダブリンの名門トリニティ・カレッジでその才能に磨きをかけた。リサ・ラムのキャリアはドラマのステージからミュージカル劇場まで広がり、賞賛されている。また、映画、テレビ、ラジオパフォーマンスにまで至る。
アイルランドのRTEコンサート・オーケストラのソロイストもつとめ、人気テレビ番組「レイト・レイト・ショウ」のフェイヴァリット・ソロイストでもあったり、RTEのShay HealyやFrank McNamaraなどのミュージシャンともコラボレーションしている。
大切なあなたへ届けたい 澄み渡る奇跡の歌声
ケルティック・ウーマン『ビリーヴ ~永遠の絆』
Celtic Woman / Believe
日本企画アルバム 5月25日発売開始 / 2,500yen(tax in) / TOCP-71090
ケルティック・ウーマン、世界初の映画テーマ曲決定!
映画「プリンセス トヨトミ」(5月28日全国東宝系ロードショー)エンディング・テーマ曲
ケルティック・ウーマン最新作、伝えたいメッセージは“大切な人との絆(きずな)”
大切なあなたに届けたい 澄み渡る奇跡の歌声
[収録曲] ☆は新曲
1. 永遠の絆(きずな) ~プリンセス トヨトミのテーマ ☆
2. ユー・レイズ・ミー・アップ / You Raise Me Up ~パナソニックVIERA CM曲(2006年)
3. ブラームスの子守歌 / Brahms' Lullaby ☆
4. 虹の彼方に / Over the Rainbow ~「オズの魔法使い」
5. ビヨンド・ザ・シー / Beyond the Sea ~トヨタ・エスティマハイブリッドCM曲(2006年)
6. 星に願いを / When You Wish Upon A Star ☆ ~「ピノキオ」
7. ホエン・ユー・ビリーヴ / When You Believe ~「プリンセス・オブ・エジプト」
8. グッドナイト・マイ・エンジェル / Goodnight My Angel
9. アヴェ・マリア ~J.S.バッハ/グノー編 / Ave Maria
10. 空と夜明けと太陽 / The Sky and the Dawn and the Sun ~プラネタリウム プログラム「かぐやとKAGUYA」エンディング・テーマ(2011年)
11. ダニー・ボーイ / Danny Boy
12. ウォーキング・イン・ジ・エアー / Walking in the Air ~「スノーマン」
13. サムウェア / Somewhere ~「ウエストサイド物語」
14. アメイジング・グレイス / Amazing Grace
15. Princess Toyotomi ~永遠の絆(きずな) :映画
☆取材後記☆
残念な話といえばそれまでのことなのであるが、私は日本でのケルティックウーマンの印象はそれほどない。2008年9月に、「JAL音楽舞台」で来日、平等院鳳凰堂でパフォーマンスをしたときは、アイルランドに滞在していた。
愛国では、多くのアイリッシュミュージックが存在し、その日常の中にケルティックウーマンは存在する。
驚くことは、国境を越え欧州、北米・南米さらにはオーストラリアに至るまで全ての国においてケルティックウーマンの認知度は想像を超えるものがあるということだ。
今年の聖パトリックスデーはアメリカのテレビでライブを行っていた記憶がある。
これはプロデューサーであり音楽監督のデイビットダウンズの影響ではないかと私は思う。トリニティーカレッジの音楽天才として若きし頃から頭角をあらわし、リバーダンスで自らのスタイルを確立した。2004年のメアリーマッカリース大統領就任式の音楽構成が素晴らしく、今でも鮮明に覚えてるのだが、後で知ったことなのだがその就任式の音楽総指揮はデイビットダウンズだと聞いて、なるほどと思った次第であった。
彼のスタイルは「個性的なアレンジ」の一言に尽きる。
パフォーマーのキャラクターやキャリアを十二分に把握し、その個性や良さを最大限に引き出す能力がズバ抜けているのである。
リメイクにしても、その演じ手のすべての条件を最大に生かすところが心憎い。
ケルティックウーマンのことを、英語でよく「Irish ensemble」と表現する。
つまり合奏であり、裏を返せばユニットとしての柔軟性にたけているということだ。
一昨年のアイルランド・パワーズコートのライブに感激したが、そこからアレックスとリンが活動をやめ少々心配したのだがそれは杞憂に終わる。
「もう一人のリサ」が加入し、新たなユニットをデイビットは確立した。
この新たなメンバーで今年10月に日本公演が決定した。
デイビットが指揮する「国難ニッポン」でのパフォーマンスライブ。どう構成するか今から楽しみで仕方ない。
震災復興ということで、アイリッシュネットワークジャパンとしてツアーマネージャーのレイチェルデービスさんと少しばかりお話させていただいた。
彼女はケルティックウーマンのマネジメント最重要人物で「悪い魔女」というニックネームがあるとリサが言っていた。
ISJのチャリティーバッジとカードを渡しておいたのだが「しっかり覚えておくわ」
クロエもマレードも「大変心を痛めている」、と直接私に言ってきた。
この日本をいつも祈っており、日本人の「勇敢さ」に敬服していると言っていた。
そして、「この私たちでできることをやっていきたい」とも・・・
歴史を俯瞰しても戦火の中で「音楽」は死ななかった。
彼女たちの音楽が、心に響けば最高、そうSongs from the Heart・・・・
この彼女たちの思いが被災地に届いてくれるだろうか?
そんな思いでいっぱいだ。
(取材・文責 アイリッシュネットワークジャパン東京 TORU TAZURA)
SPECIAL THANKS
株式会社EMIミュージック・ジャパン
株式会社エフエム東京