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2012年7月15日日曜日

✰【INJ Essay】✰「What’s the craic? 天気は悪いが今日も元気!わかふぇよしみのゴールウェイ徒然草」Vol 17~「ゴールウェイが燃えた~VOLVO OCEAN RACE体験記」✰




今回は、WaCafe早川オーナーからのご紹介、ワーキングホリデーでアイルランド:ゴールウェイにやってきている北海道出身の大学生、中山超(こゆる)君のレポートをご紹介します。
東京理科大で学ぶ中山君、貴重なアイルランド体験を満喫しているようです!









「ゴールウェイが燃えた~VOLVO OCEAN RACE体験記」







初日、雨の中VOLVO OCEAN RACEが始まりました。街をあげての世界的なボートレースに、ゴールウェイの街はいつもと違いぎこちない雰囲気でしたが、高揚し、悪天候の中にも関わらず、たくさんの人が訪れていました。昼間から、多くの人がビールを片手に会場で会話を楽しんでいました。通る人はみんなが笑顔で歩いていました、一人で散歩を楽しんでいる人もなにがあるわけでもなく。日本にはない、独特の風景なのでなぜかこっちが少し照れしまうような感じがしました。



大会名にもあるように、車会社のVOLVO社が主催のため多くの展示場がありました。そこで出会った少年。彼は大会のために髪形をプーマに刈り上げてきたそうです。確かに、ボートチームにプーマがスポンサーのチームがありました。彼はそこを応援しているのでしょうか。なんにせよ、みな気持が浮いています。







VOLVO OCEAN RACEでは、すべての野外ライブミュージックが無料で楽しめます。
午後には晴れた天候のおかげでたくさんの方が、ライブ会場へ足を運んでいました。初日はHip Hop系のバンドが演奏しました。ライブの盛り上がりは最高潮。年配の方もライブの輪の中に入って、一緒に音楽を楽しんでいました。この国にとっての音楽は本当に重要なコミュニケーションツールであることに昔から変わりはないようです。初日の締めくくりにふさわしいのではないでしょうか。雨が続いていたので、不安を一掃するような楽しい一日でした。どこの国でも音楽は大事ですね。









二日目の日曜日、ヨーロッパ中は、サッカー一色、アイルランドでも一番の話題はサッカーでした。テレビ局の発表によると、スペイン国内では最高視聴率90パーセントを超えたそうです。気になるVOLVO OCEAN RACEをひとまずおいて、FAGAN’SというPUBへ。たくさんの人がTV画面に食いついていました。



いつくものPUBで普段から、たくさんのライブミュージックが楽しめるのですが、VOLVO OCEAN RACE中はたくさんの有名なバンドがPUBで演奏します。
どこにいっても、サッカー、VOLVO OCEAN RACEGALWAYはさらに熱気を帯びた、文字通り熱い夜で、街は12時をこえても賑やかでした。










三日目、野外ライブに、僕の父の世代に一世を風靡していまだにコアな人気を持っている、ハードロック/メタルバンドのTHIN LIZZYVOLVO OCEAN RACEをさらに勢いづけてくれました。会場の盛り上がりは最高潮。ボートの帰りへの歓迎の歌を送ってくれているようでした。この時、大会本部から到着は午前2時あたりになると放送されました。





街の中は、人、人、人。ゴール会場となる、ドックストリートのパブは人であふれかえっていました。わかふぇにも連日たくさんの人が来店し、わかふぇスタッフは駆け回っていました。どんなに飲んでも、楽しく飲み続けるこの陽気なゴールウェイの人たち、そのフレンドリーさでたくさんの観光客も楽しめたことでしょう。そして、午前2時ついに世界一周してきた、ボートがついに到着しました。平日の真夜中とは思えない人の数と、そして讃える拍手はなりやまず、時間を忘れてしまうような瞬間でした。



到着について、世界を一周してきたボートは意外にも小さく。しかし荒波にも耐えてきたボートは、勇ましい風貌をしていました。そして時折流れる、過去のボートでの映像にその苛酷さが一層伝わりました。











すべてのボートを祝福するように、各ボートが到着と同時に花火で出向かえ、多くの人が最後のボートが到着するまで、留まり、声援を止めることはありませんでした。観覧車は午前3時でも回り続けているのをみると。アイルランド人の性格を表しているような。そういう大雑把な性格が妙に居心地がよくなってしまいます。DOCKS付近の海岸沿いは人で埋め尽くされていました。SALTHILLでも多くの人がいたようです。








7月4日には、VOLVO OCEAN RACEの特設会場内のGLOBAL VILLAGEで行われた、日本の文化を教えるというコンセプトで始めた、VOLANTEER活動は、たくさんの人が来場し、休む時間なく一日中働くこととなりました。







内容としては、折り紙と習字(名前をひらがなで書いてあげる)といったものです。来場者は、アイルランド人だけではなく、スペインやロシア、ポーランドなどたくさんの国からの来場者が多く(仕事を探してスペイン、イタリア、ポーランド人が街に多くいますが、今回はVOLVO OCEAN RACEのために休暇をとってきている方も多くいました)、このボートレースが本当に大きいものだと実感しました。大人の方にも反応がよく、呼びかけに快く対応していただきました。コスプレ好きのTさんは忍者の恰好で登場。少しでも多くの人に日本の文化を知ってもらえたのではないでしょうか。












また、アイルランド大統領、ゴールウェイ市長もいらっしゃいました。この大会が、アイルランドにとって大事な大会であるということでしょう。
その日の夜には大きな花火が打ち上げられ、VOLVO OCEAN RACEの終わりが近づいているのを知らせてくれているようでした。

アメリカの独立記念日である、7月4日はアイルランドにとっても特別だったのでしょう。多くのPUBがアメリカの星条旗がところどころに飾っていました。
VOLANTEERをして以来、街やパブで話しかけられることが多くなりました。お世話になったスタッフの方もPUBで会うと声をかけてくれます。そして、家に飾っているのだという方もいて、本当に価値ある時間を過ごしたと思います。









金曜日の今日は午前3時にも関わらず昼と変わらないような人数が街を埋めていました。僕が通っているATLANTIC LANGUAGE SCHOOLでも、INTERNATIONAL FOOD FESTIVALという各国の料理を紹介するというものです。ゴールウェイ県知事も訪れてくれました。

土曜日VOLVO OCEAN RACE終盤戦、参加したボートチームがSALTHILL(ゴールウェイの西側に位置する海岸、ビーチなどのゴールウェイ市民の憩いの場)で、余興のボートレースが開かれました。多くの人が双眼鏡を片手にその雄姿を一目見ようと集まっていました。もう終わろうとする大会に、すこし哀愁が漂うような雰囲気になりました。







雨もありましたが、いい天気も続きこの一週間通して本当に楽しめました。
これから始まる、ART FESTIVAL, GALWAY HORSE RACE街の高揚はこれからも続くでしょう。まだまだ騒がしい日々が続きそうです。気候については、秋にさしかかると現地の人は話しています、ですが、ゴールウェイの秋はどこの夏よりも熱くなりそうです。そんな、すべてを楽しめるような街、人がゴールウェイにあります。ひとりきりでいるとむせかえりそうな、誰かが必ずとなりにいてくれるような街です。会場は何個にわかれていてすべてを伝えることはできませんでしたが、多くの人の目に各々の思い出や情景を目に焼き付けてくれてくれたはずです。ゴールウェイの魅力、VOLVO OCEAN RACEについて少しでも分かってもらえたら嬉しいです。
ありがとうございました。





WRITTEN BY  KOYURU  NAKAYAMA















よしみ@わかふぇ 


Photo Courtesy:Koyuru Nakayama

(アイルランド共和国現地 7/13ゴールウェイ電)