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2011年5月28日土曜日

☆東日本大震災復興イベント「Galway for JAPAN Day」フォトウェーブ~日本アイルランド共同開催のご報告☆







5/26(木)に開催されましたアイルランド・Galway市を上げての、日本復興の応援イベント「Galway for JAPAN Day」~日本とも共同開催となり、無事盛況のうち終了となりました。

国境を越えての日本復興イベント、日本サイド・アイルランドサイドそれぞれの模様をお送りします。


We wish sincerely to express our gratitude for your support !!! Love Galway!Love Ireland!      
Thank you Mr Hector Ó hEochagáin!!!













GALWAY IRELAND





「Galway For Japan Day -Thursday 26 May」

開催のご報告とご挨拶

GFJ 発起人 早川芳美(Galway在住)


ゴールウェー市あげての日本応援イベントGalway For Japan Day開催におきまして日本からご協力いただきました皆さま、この度は誠にありがとうございました。昨日無事イベントを大成功に終了いたしましたので、お礼とともにご報告申し上げます。

GFJDその日~


7:00-9:00am [RTE 2FM Radio Breakfast with Japan(Hector)]






人気司会者Hector氏の「僕の番組2時間を日本のために捧げよう。アイルランドから日本を応援しよう」という温かい申し出により実現しました。ニュース以外のトピックは全て日本にまつわる話題となり、生放送中、日本に住んでいた、親戚がいる、旅行した、今日日本人の妻が赤ちゃんを産むよ、今日本から聞いているよ、などと国内外のリスナーからtext やtwitter,email等を通してHector氏もびっくりするほどたくさんの反応をいただき、素晴らしいイベントの幕開けとなりました。駐日アイルランド大使John Neary氏、新橋のアイリッシュパブ「The Irish Times」オーナー勝又様とは、国際電話で繋がりコメントやメッセージをいただき、実にヨーロッパの端にあるゴールウェーからアジアの東の端にある東京とのFar West& Far Eastコミュニケーションが実現しました。この後スタジオでは、前聖ニコラス教会の牧師であり、札幌に9年在住経験のあるPatrick Tower氏とWA CAFE早川が生放送に参加し、Hector氏と和朝食を食べながら和気あいあいとした雰囲気の中、当日の宣伝や日本文化についての紹介を行いました。番組の最後には在アイルランド大使館北川代理大使からもメッセージをいただきました。



ポッドキャストによる放送の視聴はこちらから。





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*放送時間の関係により、予定していた「The Irish Times」での奥貫史子さん率いる「Repratone」のライブミュージック、大阪の短歌歌人 香川ヒサさんの朗詠、bayfm様とコラボ予定であった「Oh!Radio」の放送がキャンセルになりましたこと、誠に申し訳ございませんでした。改めてお詫び申し上げます。


 




13:00-聖ニコラス教会での日本復興&世界平和祈願のためのミサ



ゴールウェー市長、在アイルランド日本大使館から北川代理大使、プロテスタントのセントニコラス小学校から児童30人、カトリックのセントパトリック小学校から児童30人、およびゴールウェー市民の一般参加も含めて約150人が参加しました。スピーチの後、聖ニコラス教会牧師Rev.Gary Hastings氏の取り仕切りにより、市民を代表としてゴールウェー市長から日本を代表として大使代理へ、千羽鶴の贈呈式が執り行われました。千羽鶴はアイルランドを表す緑色で作られ、鶴の一つ一つには市民からのメッセージが書かれています。




千羽鶴はセントパトリックスデ―のパレードの募金活動の一環として始まり、在住日本人、一般市民、地元小学校をはじめ各種学校や団体が協力して作りました。
この千羽鶴は先だってイベントの宣伝を日本からしていただいた千葉圏域FM放送bayfm様を通じて、相応の場所へ寄付していただけることなりました。




折り紙贈呈式の後は、ゴールウェー在住のカトリック、プロテスタント、ムスリム、仏教の司祭ひとりひとりから日本復興と世界平和のために各宗教の祈りを捧げていただきました。





余談ですが、「ゴールウェー」の名前の由来はアイルランド語のGallibh「外国人の街」から来ていると言われ、港町ということもあり外国との接点が多かったからか、昔から外国人が多い街だったようです。現在は下手をすればこの街で生まれ育った人を見つける方が難しいくらいで、様々な人種の様々な文化背景を持った人たちが、それぞれの理由でここに来て「何故だか住みつくことになってしまって」この街を作っている。という非常にユニークな人口構成が特徴です。街の特徴的なのは、来るもの拒まず、困っている人をほっておかない、そしてここに住み着く皆が皆だんだんゴールウェー風になってくる、ということでしょうか。こういった気質をうまく表現できませんが私たちゴールウェー長期在住者は自分たちのことを「Galwegian」と呼ぶのを好みます。こういった風土が今回のミサの実現に発展しました。


どの宗教の司祭も、日本の震災に心を痛めている、わたしたちの心は日本とともにいる。人間として困っている人を助けるのは当然である。今私たちは一致団結して日本の復興と平和を心から祈る、との演説をし経典を読みました。特にイスラム教の司祭はパキスタンでの地震の時、日本が非常に大きな支援を行ったことに触れ、あの時のことをパキスタン国民は今でも感謝している。あの時助けてくれた日本が今困っているなら今度は私たちが日本に何かしたい、とコーランを読みました。その後には教会の中に木魚と般若心境の読経が響き渡りました。各宗教の司祭による祈祷の後、全員で黙とう、そして今日のこの日の友情の印として席近くにいる人たち皆で握手を交わしました。困っている人をほっておけない、というゴールウェーの人たちの気質が象徴的にあらわす、日本の復興、安全そして世界平和を祈る素晴らしいセレモニーとなりました。







最後はゴールウェー日本人会メンバー全員で「上を向いて歩こう」、「トトロのさんぽ」を日本人ミュージシャンによる伴奏つきで合唱。教会に響き渡りました。後ろの方では児童たちが一緒になって踊りながら歌っていました。後で友人から聞きました。上を向いて歩こうは自分が良く知ってる曲だった、トトロの方は子供たちが大喜びだった、と。





18:30-詩の会Over the Edgeによる東北追悼のための朗読  図書館



地元詩人が定期的に行っている朗読会の一部が、主催者Kevin Higgins氏のご厚意によって東北追悼のための朗読会となりました。アイルランドを代表する詩人Seamus Scanlon氏, Angela Carrさん & Rita Ann Higginsさんと、この日はロンドンから飛び入り参加の短歌詩人黒瀬珂瀾氏による短歌の朗詠が行われました。また毎年ゴールウェーを訪れるたびに地元詩人とコラボ朗読会を開催している歌人、香川ヒサさんがゴールウェーのために読んでくれた短歌2首の代読もありました。







香川ヒサ 

虹の橋ゴールウェイより架けられぬ大津波来し後の日本へ



友情のJAPAN DAY思へばゴールウェイの海の光が押し寄せてくる











終日;街の中心地

日の丸は20本程度掲揚。天気が悪く、国旗は全て手作りしたので、この大雨で日の丸はピンクに染まっていました。でもこれもゴールウェー、この手作り感がいいんだよ~と逆にお褒めの言葉も。各店とても好意的に日の丸を店内に飾ってくれたりしていました。またほとんどの店で募金箱を設置してくれたり、商工会の会議で決定していた事項、パブ・レストランでの店の売り上げの一部を募金へということと、ショップは夜のチャリティーライブでのくじ引きのための景品提供を行ってくれ、各店お願いに行く際も嫌は顔をする人が全くおらず、ゴールウェー人の懐の深さを改めて感じました。


この日何軒かのレストランでは、各店のシェフ創作による日本食、刺身、寿司、味噌汁、などが提供され、この売り上げは全て寄付となりました。残念ながら、わたしは食べてみる機会がなかったのですが、今思えばもうこんなことはないかもれないので、食べておけばよかったなぁと後悔しています。いや、もしかしたらこれがきっかけになって、シェフたちが日本食に目覚めることになって、もっと日本食が食べられる機会が増えるかも知れません。。






夕方、キングスヘッド前で剣道のデモンストレーションと日本人ワーキングホリデーの若者とゴールウェー大学のアニメサークルメンバーによるゲリラハルヒダンスの披露がありました。ちょうど会社帰りの時間で人も多く、たくさんの人が取り巻いて日本文化を楽しんでいました。









余談ですが、アニメはすごいです。もう立派な日本を代表する文化のひとつです。このダンスの由来である‘ハレ晴れユカイ‘もそうですが、世界中でたくさんの日本のアニメが見られていて、それぞれの言語で見た同じアニメの話で盛り上がってしまう、なんてことを何回も経験しました。アニメ・漫画は実はひそかに世界を結ぶ手段の一つとなっています。





17:00-剣道クラブデモンストレーション キングスヘッドパブ前



こちらのデモは大々的に宣伝していませんでしたが、街の中心部に次々現れる、竹刀に防具姿の`samurai`達に、なんだ、なんだ、と人が集まってきました。掛け声、ピンと伸びた背筋、素晴らしい一刀一足の間合い、呼吸のあった演武、礼儀作法に観衆はただただ圧倒されていました。終了後ははちきれんばかりの大喝采でした。

改めて、今回のイベントを通してゴールウェイと日本の「距離」がぐっと近くなったと
感じています。
確かに「遠い国」だけど「想いは同じ」
そんなことを感じました。
サポート下さりました全ての方に深く感謝申し上げます。
そして、「頑張れニッポン」。私たちはいつも皆様のことを思い祈っています。

(日本時間5/28 10:00 アイルランド・ゴールウェイ電)


早川様からの追伸総括


この度はゴールウェイ市長さんをはじめとし、地元ビジネス、各種宗教団体、学校関係者、一般市民、ほんとうにたくさんの方々の見返りを求めない温かなサポートを受けて、Galway For Japan Dayが街をあげての日本応援イベントとして実現し、一方、自分の国のために何かしたい、という在住日本人の一致団結したチームワークがこの日を大成功に導きました。本日までの義援金の集計金額は4000ユーロ弱となっております。まだ募金箱を継続しておいていいよ、と言ってくださる店、これ以降のチャリティーTシャツの売り上げ等もありますので、最終的にはもう少し増えそうです。集まった義援金は在アイルランド日本大使館を通して日本赤十字に寄付させていただく予定になっています。






日本からこのイベントを支援していただきました関係者の皆さま、本当にありがとうございました。


 
ゴールウェイ日本人会を代表して


早川芳美


c/o WA CAFÉ


13 New Dock Street
Galway Ireland



Facebook; Galway for Japan Day




☆日本サイドよりご協力いただいた方々☆

bayfm 武田三千代様、小島麻子様

駐日アイルランド大使館 John Neary様、上村智子様

The Irish Times 勝又憲一様

Repretone 奥貫史子様、森田愛美加様、熊井麗音様

短歌歌人 香川ヒサ様、黒瀬珂瀾様

アイリッシュネットワークジャパン 田面徹様

読売新聞 鳥山忠志様

日本放送協会 早川きよ様

高橋千典様、金井マリア様  

レッツゴージャパン おかだともこ様
















日本文化紹介イベント in Kellys Bar


会場には武道系参加クラブが持ち込んだ畳が敷き詰められ、まずは、ダブリンから支援に駆けつけていただいたともみさんによる茶道のお点前から会がしめやかに始まり、日本人ミュージシャン、ケンくんマヨさんのギターと(予定では‘三線‘でしたが故障のため急きょ変更)フィドルの合奏で「さくらさくら」「東京音頭」「ふるさと」「翼をください」「明日があるさ」等、新旧取りまぜた日本歌謡曲の演奏で日本ムードが盛り上がり、その後、合気道、柔術、柔道、剣道それぞれのクラブによる演武が行われ、熱気ムンムン大盛り上がりとなりました。また同時にBarのロフト部分に子供向け折り紙コーナー、書道、刺青フェースペインティングのワークショップ、特設指圧コーナー等も設けられ、短い時間ながら日本文化満載の大変内容の濃い1時間半となりました。この文化紹介のイベントは在住日本人たちがそれぞれの特技を生かしたものを担当し、武道演武はゴールウェー大学やその他のクラブの協力を得て、さながらフェスティバルのように盛り上がりました。会場は子供も大人もいっぱいの満員御礼となり、来場者からはこうした日本紹介イベントをまたやって欲しい、との嬉しいご要望もいただきました。




「とりゃ~~~!!」






















キングスヘッドでのチャリティライブに参加したLove Biscuitsです。

80年代ゴールウェーで一世を風靡した伝説のバンド。

解散後15年ぶりの再結成!今夜限り。GFJDのために再結成。今はそれぞれ人気バンドでの活動があるので、今後のこのバンドでの演奏は未定。「5年くらいしたらやるかも」というコメント。

パブは街中のバンドマンたちで溢れ、憧れの眼差しを向けていました。
GFJが起こした奇跡!







Tokyo JAPAN


THE IRISH TIMES(Shinbashi Tokyo Japan)

Repretone  Live Performance







Fiddle

AYAKO OKUNUKI

奥貫 史子





~心あたたかくて優しくて気さくなゴールウェイのみなさん。日本のために応援イベントしてくださりありがとうございます。力合わせて復興めざしてがんばります。Thanks a million!~







Percussion

Amika Morita

森田愛美加



~遠く離れていても心は伝わります。ゴールウェイの皆さんのパワーで日本はきっと元気になるはず!心から「ありがとう」~






Piano/Keyboard

Reine Kumai

熊井 麗音





~日本を応援してくれてありがとうございます。必ず、かならず日本は復活します。Galwayからの熱い気持ちしっかり受け取りました。Tokyoより愛をこめて~






























ヘクターの粋なはからいでワンパイトサービス!!!

サンクスヘクター!

店長!請求書はアイルランドにエアメールで!(笑)








今回のイベント、アイルランドでは大変な反響のようでした。
リスナーのライブ投稿数は普段の何倍もあり、RTEも確かな手ごたえを感じたようです。
Galwayはニッポン頑張れムード一色。
ダブリンにある在愛日本大使館はゴールウェイのスタッフのみなさんを招待、東京のアイルランド大使館はこの反響をアイルランド政府外務省に報告したとのことです。

震災復興で怖いのは月日が経つことによる「風化」・・・
私たちは今後も継続的に粘り強くアイルランドとの復興支援活動を行っていきます。
来年の聖パトリックスデーパレードは国際衛星中継になるかもしれませんね。
全ての関係者の皆様に心より御礼を申し上げたく思います。

そしてこれが復活への狼煙なのだと・・・・