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2013年10月17日木曜日

【Ireland Live Report2013 Autumn】✈アイルランド愛国者の独立宣言日~アイルランドがアイルランドであるために・・・ Collins Barracks Open Day~Cork,Ireland✈




日本で子供を育てるとき、読み聞かせが絵本を視線にもっていかせるのが多いかと思うが、アイルランドはその話をいったん語り手にもっていき子供たちの目を見ながら語りかけていくやり方が多い。
そう、ストーリーテリングのキャラクターこそがアイルランド。

多くの子供たちはお父さんから、おじいちゃんまでこの国の“生い立ち”を目を合わせながら語り教えられていく。

特に年配の方々のアイルランドの語りは聞きごたえがある。
子供ならず、私たち日本人でもまさに、その歴史の世界に入っていくことができる語り口だ。

大人の世代はアイルランドの苦労をよく知っている。
よく考えてみれば1916年のイースター蜂起、1919年のアイルランド独立戦争、そして1921年の英愛条約から100年たっていないのだ。先人の苦労を大人の世代が知らないわけがない。

そう、そういった世代がアイルランドの歴史、それをゆっくりとゆっくりと深く次の世代へ伝えていく。

世界が高度情報社会になっていっく潮流のなかで、アイルランドの子供たちが情報に囲まれ、本当にこの国のことを愛しているのか、と心配になったことがある。

しかし、今日、ここに集った多くの学生たち、特に高校生の「アイルランド愛している!」という凄まじい声で私の不安は杞憂であったと確信した。

コリンズバラク~1963年アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディー大統領もこの地を踏んだ、アイルランドのみならず欧州で最大のパレードスクウェアを持つ軍事兵舎。

アイルランド西部の一切の軍事をコントロールするアイルランド陸軍第一旅団(ブリゲード)のヘッドクォーターであり、マイケルコリンズのホームグラウンドだ。

普段は全く閉鎖されているこの軍事兵舎が、ギャザリングイベント『コークインディペンスデー』の一環で一日だけ一般に開放され、多くの愛国者・学習の一環で訪問した学生でにぎわった。(注:その後、アイルランド在住のお友達に平時も週三回午前中あいているとの情報を頂戴・・・行こうと思えば行けるとのことです)

そこにはアイルランドの歴史があるがままに保存され、学生にとっては格好の教材になっただろう。

小学生から退役軍人まで~来場したアイリッシュの思いは皆同じ~そう、それはこのエメラルドの島への愛情。


マイケルコリンズ、アイルランドの献身的な国連活動で知られる国防軍、英国で勇猛さをふるうアイリッシュガーズ、ケネディー大統領アイルランド訪問・・・・数々の名品を皆様と見ながら、この国への想いを馳せたい。

アイルランドを愛する全ての人へ~アイルランド、愛してますか?