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2013年10月13日日曜日

【Ireland Live Report2013 Autumn】✈アイルランド社会を映し出す鏡、Raidió Teilifís Éireann(RTEアイルランド放送協会)~Dublin,Ireland✈



語学留学、ワーキングホリデー・・短期でもアイルランドに滞在すると、必ず見るのがテレビ。
番組『フェアシティー』に代表されるソープオペラ午後早くに放送されている主婦向けの連続ドラマ。主な視聴者層が主婦ということで米国では石鹸会社のスポンサーが多いのでソープ(石鹸)と命名されます。日本の昼ドラだと花王などのスポンサーが多い。アイルランドではフェアシティーがそれにあたります。フェアシティーとはダブリンの呼称。夜オンエアですが再放送が昼間になりソープオペラの代表格として認識されます。登場人物の誰もが“絶対幸せ”ということがなく何かしら問題を抱えており、アイルランドが抱える社会問題をうまく脚本に織り込んでいます。最近の放送では深刻なDV=ドメスティックバイオレンスなどをフィーチャーしている)など視聴するといい英語の勉強にもなります。

なんだかんだ、自分も日本のテレビを見て育った世代、そしてアイルランドでもテレビは必要な公共財となっています。
地デジ化が本年完了したアイルランド。

RTE~小さなミドリの国の放送をつかさどる、メディアの中枢。
公共放送会社であるアイルランド放送協会(RTE)は、2つのテレビ・チャンネルをベースに多くのラジオ・チャンネルを持ち、全国規模のラジオ・テレビ放送事業を展開しています。RTEの財源は受信料とコマーシャル収入になります。またRTE以外にも衛星放送の視聴者も増えていて200以上のチャネルを視聴可能です。


衛星放送に関して少し詳述すると英国の衛星放送事業者 BSkyB が、1998 年よりデジタル衛星放送サービスをアイルランドに提供。同社は 2000年9月から加入者向けにセットトップボックス(STB)
とミニアンテナの無料提供サービスを実施開始。2010 年10月からは初の 3Dチャンネル「Sky3D」を提供開始しています。


また、アイルランド語によるラジオ・テレビ放送としては、RTE専用ラジオ・チャンネル、ラディオ・ナ・ゲールタハタ(Radio na Gaeltachta)ならびにテレビ・チャンネルTG4があります。

日本でもRTE PLAYER等を通じて多くの番組を視聴できますので、アイルランド文化の吸収、英語のトレーニングと思ってアクセス下さると嬉しいです。

今回私が日本とアイルランドとのメディアリンクを、小泉八雲イベント「松江怪談談義」を日本で実施して、その必要性を痛切に感じ、RTE訪問となりました。
日本人として本格的なメディアツアーは今回が初めてということで関係者様のご厚意を享受させていただきました。
その一端をここにご報告致します。















電波塔、地デジ化により“無用のブツ”となりましたが、アイルランドを代表する遺産としてこのまま存続するという方向のようです。在アイルランド日本大使館の西側に位置するRTE.
大使館とRTEが近いことから大使館横のスーパーマーケット“テスコ”には多くの俳優さんやスタッフが気軽に買い物に来ますよ。(こっちの人は、いちいちキャーキャー言いません、あ、そうなのって感じでクール・・)













ラジオは1926年放送開始、テレビは1961年放送開始。創世期メンバーの面々。
写真左下に聖ブリジッドクロスがあるのが素敵(ブリジッド·クロスは、家を祝福し、火災や悪から守ると言われてます。クロスの四隅は、空・火・地・水を象徴














数々の賞を受賞・・・・







































エーモンアンドリュース~1922年ジョージ・バーナード・ショーと同じダブリン・ Synge Streetで生まれる。アマチュアボクサーとして1944年ジュニアミドルヘビーウエイト級のタイトルを獲得。1946年にRTEラジオのボクシングコメンテーターとしてメディアの世界に。放送は大人気を獲得、BBCに渡りこちらでもボクシングコメンテーターとして不動の地位を獲得。アイリッシュとして、アイルランド独自のテレビ放送設立に奔走。1960年から1964年まで RadioÉireann Authority(RTEの前身)の会長に就任。アイデアマンでアイルランドに早くからスタジオ施設建設の構想など持っていた。英国とアイルランドの両国で活躍したメディアパーソン、英国放送におけるいわゆる「トークショー」のアイデアは彼に始まる。日本において正力松太郎がテレビ放送の父なら、アイルランドのテレビ放送の父はエーモンアンドリュースに他ならない。まさにアイルランドのテレビのパイオニアだったのです。
















RTEの心臓部、報道センター















↑これな~んだ?

















正解は国民投票国民投票開票値確定ボード
(上院廃止の可否とコートオブアピール)

アイルランド各地から送られてくる開票データを書き込んでいく。

ゆっくりおっとりなアイルランド国家がある意味一番時間に追われる瞬間かもしれません。






よほどでないかぎり外部を入れない、報道コントロールルーム
お昼のニュース(NEWS ONE)の現場に立ち会わせていただきました。
ディレクターは全てをとりしきるコンダクター。センスがないと務まりません。
インポーズの入れやアウト、アイルランド各地からの中継現場とのやりとり、CMのインアウト、タイムコントロール・・・日本のテレビの現場と何一つ変わりません。
違うのは言語が英語、そして舞台がアイルランドということ・・・











John Finnerty

John was an announcer on both RTÉ TV channels in the 1980s. In the early-1990s, he moved across to the newsroom to present TV and radio news bulletins. John has been one of the main presenters of the RTÉ One 'One o'Clock News' since 2005.




































RTEラジオはニュース・ドキュメンタリーも含めて良質なプログラムが豊富です。
特にドキュメンタリーは私たち日本人にとって格好の英語リスニング教材。
語学力を身につけたい方、積極的にアクセス下さい。
アイルランドに関心あれば、スポンジのように吸収できると思います。


















































1962年から放送されているRTE看板音楽番組。
音楽番組といってもホストとゲストとのトークが非常に重要な役割をしています。
この番組で生まれた名シーンは数知れません。
また、この番組でゲイバーン・パットケニーというアイルランドの神様的存在プレゼンターを生み出しています。現在はライアントブリティーがホスト。
「皆高給取りでもらいすぎ!」と言う市民のやっかみがありますが、実績に準じた才能が十二分にあると自分は考えています。
ゲイバーン、パットケニーの話術はまさにトップクラス、CNNのラリーキングに匹敵するのではないでしょうか?
幾つか名シーンをピックアップ・・・・









U2







WESTLIFE






ENYA







SHARON SHANNON








St Patricks Day






St Patricks Day







アイルランド人なら知らない人はいない昼ドラ(ソープオペラ)の帝王





メディアツアー最後を飾るのはアイリッシュ泣く子も黙る『フェアシティー』。
1989年から放送しているといいますから相当のご長寿番組。
勿論、登場人物も入れ替わりますが、どの時代も共通して言えるのは「アイルランド社会の、その時代時代の問題を投影していること」。
人間様々な悩みを抱えるのは世界共通、アイルランドの主婦がつい見入ってしまうテーマをしっかり脚本に織り込んでいます。
舞台の設定はキャリグスタウン、勿論ダブリンの架空設定の街です。
そのセットが実はこの放送センターの敷地にあることは、当のアイリッシュもここで撮影されていることを案外知らないとか。
“フェアシティー”とはモーリーマローンの歌にも出てくるダブリン市の呼称。

アイリッシュパブでよく流れる曲です。アイリッシュファンは是非とも暗記で歌えるようになりたいものです・・・


Molly Malone



In Dublin's fair city,
Where the girls are so pretty,
I first set my eyes on sweet Molly Malone,
As she wheeled her wheel-barrow,
Through streets broad and narrow,
Crying, "Cockles and mussels, alive, alive, oh!"
"Alive, alive, oh,
Alive, alive, oh",
Crying "Cockles and mussels, alive, alive, oh".
She was a fishmonger,
But sure 'twas no wonder,
For so were her father and mother before,
And they each wheeled their barrow,
Through streets broad and narrow,
Crying, "Cockles and mussels, alive, alive, oh!"
(chorus)
She died of a fever,
And no one could save her,
And that was the end of sweet Molly Malone.
Now her ghost wheels her barrow,
Through streets broad and narrow,
Crying, "Cockles and mussels, alive, alive, oh!"

女の子はとてもきれいなダブリンの見本市の都市、で
私は最初の甘いモリーマローンに私の目を設定する
彼女は広いし、狭い通りを彼女の手押し車を輪のように
ああ生きている、大きい声で売り言葉をかけようザルガイとムール貝!

- ライブライブオー! - ライブライブオー!
ああ生きている、大きい声で売り言葉をかけようザルガイとムール貝!

彼女は、魚屋とそれは不思議ではなかったと確信していた
そのために彼女の父と母は前にあった
そして彼らの両方が広いと狭い通りを彼らのバロウズの輪

ああ生きている、大きい声で売り言葉をかけようザルガイとムール貝!


- ライブライブオー! - ライブライブオー!
ああ生きている、大きい声で売り言葉をかけようザルガイとムール貝!

彼女は熱で死んだと誰も彼女を救うことができなかった
そして、それは甘いモリーマローンの終わりだった
広いし、狭い通りを今すぐ彼女の幽霊の車輪彼女のバロー

ああ生きている、大きい声で売り言葉をかけようザルガイとムール貝!









ドラマの舞台に出てくる「SPAR」

しっかりスポンサー契約しています。

勿論建物はハリボテのフェイクで、何も売っていません・・・・・




ファンならこの光景は見慣れているはず・・・・