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2014年8月4日月曜日

小泉八雲よ永遠に〜「怪談のふるさと」松江開催:松江怪喜宴(松江怪談談義&怪し会IN松江)をもう一度/ #Matsue Kwaidan Talk✰Behind the Scenes2014





     
アイルランドで、アイルランドゆかりの偉人のファミリーツリーを語る、といったら それは間違いなく、まずJFKに代表されるケネディー家が一番手です。ジョン・フィッツジェラルド・ケネディーの曾祖父にあたるパトリックケネディーにはじまる5世代の物語。
今でもアイルランド全土でケネディー大統領の肖像画を飾っているパブも少なくありません。

所変わって日本で、アイルランドゆかりである偉人のファミリーツリーを語るといったら、そう、それはもう「小泉八雲」の小泉家以外のなにものでもないでしょう。

だからといって日本各地の日本料理店に小泉八雲の肖像画が飾っている、というわけでもありません。しかし、確実に八雲の思想は日本人の心の底辺に鎮座しています。

あるときは子供たちの絵本で。あるときは教科書で。そしてある時はメディアで。


八雲ゆかりの地、島根県松江市で開催された松江怪喜宴。昨年の松江怪談談義から大幅にスケールアップしたイベントが今年もここ湖都に帰ってきました。

規模が大きくなったことが嬉しいのでなく、より多くの人が、この松江に、そして小泉八雲という人間に興味を持っていただいたことが大変嬉しく思います。

大盛況だった、このイベントの模様をプレイバック。
「怪談」は単に怖い、というものではないことを、八雲の作品を読んで理解し、現代の怪談も、この怪談のふるさと松江で吟味する・・・なんとも贅沢な体験です。

また、この八雲の血を継ぐ小泉凡先生の「110年ぶり」の怪談エッセイがイベントにあわせ発刊され話題をさらっています。
そう、松江は「怪談のふるさと」として八雲の精神を次世代へ、次世代へとバトンタッチして伝えていくのです。

今回、大好評であった「怪し会in松江」にもみられるように表現方法が一流の声優さんによるパフォーマンスと、ある意味メディアチックになりましたが、時代とともに伝え方は変われど、その「怪談」のもつ凄み、深みは現代吟遊詩人によって、ここ松江から永遠に、そして力強く世界に発信されるのです。

語学留学で私人として来松されたアン・バーリントン:アイルランド次期駐日大使が華をそえた今回のシリーズを、もう一度振り返りたいと思います。
本年から、松江市共催と、コミュニティーとしても重要な役割を持つようになり今後のより一層の発展が期待されます。

この場をかりまして、この松江怪喜宴を盛り上げようと、全身全霊努力をされましたすべての関係者様に心より御礼申し上げます。


「松江、松江、また帰ってくるよ。」


松江怪喜宴実行委員会 委員長   田面 徹


(写真撮影協力:小泉八雲記念館)