「Galway Sea Festival!ゴールウェイ,海の街への改造計画!」
今年はアイルランドでも50年ぶりの長い冬だったようで、最近になってやっと春らしい天気(暦の上ではアイルランドは夏なのですが・・・)になってきました。
みなさんお元気のことと存じます。
忙しかった5月のバンクホリデーも終わりほっとしています。いよいよこれから本格的な繁忙期へ突入します。
(バンクホリデーとは月一回くらいある祝日で、もともとは銀行が月一回決済を行う為にもうけられたエクストラの休み?なのでしょうか。伝統的な祝日のない、5月、6月、8月、10月の第一月曜日が休みになり、3連休となります。ということでアイルランドでは月一回くらいは3日くらい続けてお休みになるロングウィークエンドが発生します。)
さて、5月の連休May Bank Holidayが終わったばかりのおとつい、June Bank
Holiday Weekendに行われる`Galway Sea Festival`のランチに招待されて参加してきました。
ゴールウェイ市長、ゴールウェイカウンティ長、商工会のプレジデント、ゴールウェイ・ハーバーマスター、観光庁からのPR担当者、政治家、有識者・・・と今まで行った数々のフェスティバルラウンチとはちょっと風情の異なる、言ってみれば(ゴールウェイにしたら)とても真面目な雰囲気がただよう集まりとなりました。
キラキラ光るチェーンを首に飾り、正装したゴールウェイ商工会議所のプレジデントの司会で幕が開きました。
そしてこれまたキラキラチェーンをつけたゴールウェイ市長さんが登場し、開会のあいさつ。
現職の市長さんは女性です。このお母さん然としたなごみ感あふれるTerry O’Flahertyは昨年Volvo Ocean Race 2012を皮切りに市長として大忙しの1年を送り、任期の最後の仕事として、Sea Festivalを招致することに成功しました。
海イベントで始まり、海イベントで終わるという、これまた海にご縁のある政治家さんです。
挨拶では、「このフェスティバルを開催する為、政府と掛け合い、この不景気に多額の助成金を出してもらえる事になりました。ゴールウェイはなんてラッキーなのでしょう。このSea Festivalがオイスターフェスティバルやアートフェスティバルに続くゴールウェイを代表するフェスティバルに成長して行く事を願っています。」
と述べました。
Galway Mayor; Terry O’Flaherty
続いて観光庁Failte Ireland の代表のあいさつではゴールウェイのことを`Known as a festival city`と言っていましたが.、これには笑ってしまいました。そうなんです。ゴールウェイ、フェスティバルが多すぎです!(笑)
つい先日Easter Weekendに終わったGalway Food Festivalも去年始まったばかりの若いフェスティバルです。
始まった時はもうフェスティバルは充分たくさんあるし、そんなに人も集まらないのではないか、と心配しましたが、今年でまだ2回目だというのに、6万人を動員する立派なお祭りになり大成功を納めました。
ゴールウェイの人々のお祭り好きな気質と、なんでもやらせてくれるおおらかな土壌があるからこそ、こんなにたくさんのフェスティバルが存在するのでしょう。。
スピーチの中で彼女は、「6月のこのGalway Sea Festivalが設立されることで、1月を除いては毎月大きなフェスティバルがゴールウェイで行われる事になります。今年はGathering 2013の年ということもあり、アイルランドにはたくさんの観光客が訪れます。このイベントは観光客に喜んでもらう素晴らしいエンターテイメントになるでしょう。」と言いました。
ゴールウェイのフェスティバルは以下のように、アイルランドを代表するフェスティバルが毎月のように開催されています。
2月 Galway International Rally
3月 St. Patrick Parade&Festival
4月 Galway Food Festival, Cait International Literature Festival
5月 Galway Early music Festival
6月 Galway Sea Festival
7月 Film Festival, Galway Art Fetival
8月 Galway Races
9月 Galway International Oyster
Festival
10月 Galway Theatre Festival, Baboro International Arts Festival for
Children
11月
Tulca Festival of Visual Arts
12月 Christmas Market
上記以外にもゴールウェイ市、州郡で大小様々なフェスティバルが存在します。
それにしても、この小さな街にこんなにたくさんの世界規模のフェスティバルが存在するとは驚きです。
話が少しそれますが、観光庁の代表は1月は何もないとおっしゃっていましたが、アニメ祭「Akumakon」がありますよ~。2月の「香川ヒサ・短歌の会」とともに将来的にはゴールウェイを代表するイベントになるといいな♪と思っています。
Throughout 2013, Ireland will open its arms
to hundreds of thousands of friends and family from all over the world, calling
them home to gatherings in villages, town and cities.
Communities throughout Ireland will showcase
and share the very best of Irish culture, tradition, business, sport, fighting
spirit and the uniquely Irish sense of fun.
Over 70 million people worldwide calin
Irish ancestery. The Gathering Ireland 2013 provides the perfect excuse to
reach out to those who moved away, their relatives, friends and descendants and
invite them home.
The Gathering is the people's party. It
will kick off in spectacular style at the New Year's Eve Festival in Dublin and
will be celebrated through gatherings of the people and Ireland's major
festivals during 2013. Be part of it.
長期的にはGalway Oyster
Festivalに並ぶゴールウェイを代表するお祭りにして行く予定です。
海に囲まれた島国の港町であり、観光名所に恵まれたゴールウェイをもっと「海」のイメージで売って更に多くの観光客を誘致し、「海の街」としての強みをもっと生かして行こう、という計画です。
今までのゴールウェイ・・・観光客のイメージとしては、海に囲まれた島国のアイルランド、そして、港町であるゴールウェイに行くなら、おいしいシーフードに、素敵なマリーナ、海の見える場所に素敵なレストランが立ち並ぶ、なんて期待して来る人も少なくありませんでした。
しかし期待とは裏腹にゴールウェイの港は漁港そのままだし、地元民はシーフードをあまり食べず、魚のレストランと言えば、フィッシュアンドチップスの店くらいでした。
私もそのひとりですが2009年前後ちょうどみんなサーフィンを始めて、海ではみんな初心者、誰一人として波に乗れている人はいませんでしたよ。
トイレやシャワーの施設がない海岸で、吹きっさらしの中着替えをし、ライフカードもいない中、みんなそれぞれワイルドに波とたわむれていました。
ところが、2009年、2012年のVolvo Ocean Raceの開催地になってから状況はずいぶん変わってきました。
ゴールウェイが「海」に開眼したのはこの時でしょう。
最近のレストランのトレンドは「魚料理」。魚専門店も増えてきました。どこのレストランでも新しい魚料理を出し始めています。
そして健康ブームも手伝って魚を食べる人が急に増えてきました。そう、幸いなことに刺し身、寿司を食べる人もずいぶん増えました。
海ではビーチにサーフィン学校が出現したり、貸し用具屋も登場し、海岸施設もだんだんと整備されてきました。
サーフィンだけでなく、カイトサーフィン、ウインドサーフィン、カヌー、カヤック等を楽しむ人も増えてきています。
ゴールウェイ周辺の海辺が観光客の期待通りに、海を眺めながらシーフードを楽しめるレストランが立ち並ぶ海岸リゾートに変わっていくのもそう遠い将来ではないかもしれません。
景気回復が先か、インフラが先か・・・。悩めるところです。しかし、不思議なゴールウェイマジックでなんとかなってしまうのでしょう。
期待の一方、あまり綺麗に現代的になりすぎてゴールウェイらしさがなくなってしまうのも寂しいなぁと思います。
ゴールウェイらしく変わっていって欲しいなぁ、とひそかに思っています。
「海の街、ゴールウェイ」これからですよ~!
はい、Galway Sea Festivalを機に今年からきっとすごいスピードで変わっていきます。
そんな予感です。。。
以下、ランチ=お披露目パーティで発表された、Galway
Sea Festivalの4つのテーマです。
「Sea tech」
「Sea food」
「Sea port」
「Sea energy」
将来はゴールウェイハーバー(地元のみんなはGalway
Docksと呼びます)がモダンなマリーナとなり、豪華客船が入って来て、地元で獲れる新鮮な魚で調理したシーフードや、マリンスポーツを楽しんだり、海に関するエンターテイメントで観光客を誘致するのを想定しています。
そして、観光客にも地元にも貢献するようにターゲットが定められています。
お披露目パーティでも「いいアイディアのある人は、教えてください!」なんてスピーチしていましたから。
きっとわたしが役に立てるのは「Sea food」パート。何をやろうかなぁ??
今からでは遅いですが、来年は日本の水産関係者の方をお呼びして「魚の国」から日本の水産技術を伝授なんて、こともできるかもしれません。
そういえば、この前「海藻の国から来た人」ということでお呼びがかかり「海藻学会」なるものに出席してきました。
日本は水産大国。アイルランドと何らかのつながりが持てたらいいですね。(石巻へラブコール!)
今日の地元新聞「Galway Advertiser」には一面にデカデカと「mini Volvo
10,000人を期待」なんて出ていました。
関係者の顔ぶりから見ても、ゴールウェイは本気でこのプロジェクトに関わっていくんだな、ということをひしひしと感じます。
これからゴールウェイのホットスポットは「Galway Harbour(=Docks)」ですよ。乞うご期待!
ちなみにWA CAFÉはそのハーバーのすぐ脇に存在します。
ハーバー同様、これからの変化に乞うご期待です。
みなさんのご来店をお待ちしておりますね。