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2013年5月2日木曜日

✈【INJ Essay】✈SMJ代表小林直美のアイルランド紀行✈Phase Five~✈リムリック…世界的ベストセラー「アンジェラの灰」はここから始まった Limerick: this is where the whole story of Angela’s Ashes started from ✈




Limerick: this is where the whole story of Angela’s Ashes started from
リムリック…世界的ベストセラー「アンジェラの灰」はここから始まった


アイルランドへ行くならぜひ立ち寄りたい街のひとつに、私の敬愛するライター
フランク・マッコートが少年時代を過ごしたリムリックLimerickという街がある。

リムリックはコークから北へ100キロほど行ったところで、アイルランドのマンスター地方リムリック州にある都市。街のシンボル、シャノン川のほとりにある。フランク・マッコートはニューヨークのブルックリンでアイルランド人の母・北アイルランド出身の父の間に生まれたが、5歳の時、家族そろってアイルランドに帰国する。


先日お話ししたタイタニックの世界ではヨーロッパ方面からアメリカへ移民が大移動をしていた時代といったが、彼の時代もまだその傾向は残っており、彼のミリオンベストセラー小説 ”Angela’s Ashes(アンジェラの灰)では、「みんなが自由の女神にハローと言っているのに、自分たちはグッバイと言っているおそらく唯一のアイリッシュ家族だろう」と皮肉っている。

それくらい、最初はアイルランドへ行く(戻る?) ことに抵抗があったのかもしれない。
しかし5歳ではどうすることもできない。この後、彼には想像を絶する”the miserable Irish Catholic childhood”(悲惨なアイリッシュ・カソリックの子供時代)が待ち受けているがそこで繰り広げられる彼の生活になぜか私たちは「かわいそう」を忘れて彼独特の表現が織りなす「深くて面白い」世界にどっぷりはまってしまう。




とにかく、ここリムリックに来たら、ぜひ「アンジェラの灰」ウォーキングツアーに参加してもらいたい。私の場合は、街のインフォーメンションセンターへツアーが始まる少し前に行き、予約をすませた。中でお土産を見て時間をつぶしていると、ガラス張りの建物の内側からハンチング帽をかぶった可愛らしいいでたちのおじいちゃんが外で立っているのが見えた。そう、このおじいちゃんこそマッコート本人とマッコートの弟マラキーに正式に認定されたツアーコンダクターMichael O'Donnell(通称:ミック)さんだ。マイケルさんはマッコートとマラキーの少年時代の実の旧友でもあり、そんな人から実際にマッコートの話が聞けるなんて、なんて贅沢なツアーなんだろう!







ミックさんが本の中に登場するマッコートゆかりの地をユーモアたっぷりに案内してくれる。ところどころで本からの文章を抜粋しながら(もちろん、暗記している)流ちょうにそして誰よりも楽しみながら話す彼を見ていると、目の前の情景にマッコートの少年時代が映し出される。彼が過ごしていたであろう時間と場所がフラッシュバックでどんどんつながっていく。

この日のツアー参加者は確か4~5人だったと思う。パートナーとは別行動だったので、
おそらくアジア系の参加者は私一人だけだったと記憶しているが、マッコートの本はすべて読んでいたし、何よりミックさんのフレンドリーさで、慣れないアイリッシュ・アクセントでも十分楽しむことができた。物事を理解するのに必要なのは語学力うんぬんよりもその物事についてのBackground information(背景事情)だと留学時代に学んだことを思い出す。

さて、ここでツアーなどを予約するときの英語を見てみよう。

使える動詞はいくつか考えられるが、例えば、
join(参加する)という動詞を使って

Hi. Can I join the Angela’s Ashes walking tour?

もしくは
book (予約する)という動詞を使って
Can I book a tour of Angela’s Ashes?

ともいえる。

料金を聞くときは
How much is the tour?
How much is it?
などで十分わかる。

時間がどれくらいかかる?は
How long does it take?

ところで、bookは非常に便利な動詞。reserveは少し硬い感じがするけど、
bookならカジュアルに使える。例えば、テーブルの予約や映画館での席の予約など。

Can I book a table for two at seven? (7時に二人用のテーブルをお願いします。)
Can I book two seats for Angela’s Ashes? [映画館のチケット売り場で]アンジェラの灰の席を2つ予約できますか?)
など。

ただし、名詞としてつかうときはそれぞれbookingreservationとなるので注意。
double booking(ダブルブッキング) や make a reservation(予約をする)というフレーズなら聞いたことがあるのではないだろうか?

ついでに支払方法についての便利なフレーズを。
友達と割り勘で
というのなら
“Let’s split the bill.” 

今日は大判ふるまい。私がおごるわ。というときは、
“It’s on me.” (この場合のitはもちろんthe bill(請求書)を指している)

海外で多額の現金を持ち歩くのは危険だ。クレジットカードで支払えるか訊いてみよう。
Do you take credit cards?

となる。




ツアーはマッコートが住んでいたという借家があったレーンや入院していたという病院、通っていた学校、目の前でドアをバンっと閉められアルターボーイを断られた教会、16歳になり一人前の大人として初めてギネスを飲んだパブなどを回る。まるで自分が昔からの彼の友人の一人になったかのような気分になる。ファンにはたまらないツアーだ。



街のシンボル シャノンリバー



映画「アンジェラの灰」で使われた列車のホーム



初めてのパイントを飲んだパブ



フランクが入院してた病院



この教会のドアでアルターボーイを断られた





1996年に出版されたフランク・マッコートのAngela's Ashes はピューリッツァー賞とナショナルブックアウォードを受賞し、28か国の言語に訳されている。その物語は' Tis (1999)Teacher Man (2005)へと続き、2007年には Angela and the Baby Jesusを執筆。20097月、78歳で彼はその生涯を閉じた。貧困や階級差別、相次ぐ兄弟の死、父親の失踪など、苦労の連続だったはずのアイルランドでの彼の少年時代。でも色白で繊細そうな顔立ちからかハングリー精神でガツガツ頑張ったというよりも、ただその時その時をしたたかに聡明に生き抜いてきたという感じがする。そしてそれを可能にしたのはやはり彼の生まれ持ったアイリッシュ精神ではないだろうか。一ファンとしては彼がこの年になるまで長生きし、素晴らしい作品の数々を残してくれたことにただただ感謝し、これからもたくさんの人に読み継がれていくことを願いたい。



(つづく)






わたしたちは「日本を学んで世界を渡ろう」のメッセージを発信し、
この国の英語教育を変えていきたいと願っています。
日本人が真の国際人になるためにこれからも日本を題材とした
日英バイリンガル教材の研究・開発・販売を行っていきます。
真の国際人になるための大前提は、まず、自分の国を知ること。
どうかわたしたちに賛同し、応援してください。

Supermom Japan was founded to make a change in Japanese English education. If your child was born to be Japanese and to learn English, it is very important for him or her to grow Japanese identity while they learn another language.
We believe that confidence will come to your child by learning the roots of Japan and Japan itself when he or she communicates in English.
This is why we research and develope bilingual learning materials for Japanese.Learn Japan, Be Global! This is the key to remeber. By doing so, you too can change the Japanese English education with us.




























Ireland Finest Moments








世界最長、大西洋屈指のIRL景勝ルート

The Wild Atlantic Way

誕生












アイルランドの恵まれた自然・文化・歴史は世界のツーリストの憧れ。
近年ますます増加する欧州、アメリカ、オセアニア・アジア・中東のツーリストの皆様にアイルランドのダイナミックな自然と地元コミュニティーの触れ合いや文化を堪能してもらおうとアイルランド政府が綿密なマーケティングによってブランディングされた、世界最長アイルランドコーストラインの誕生が先日、アイルランド政府観光庁より発表されましたのでここにご報告申し上げます。

大西洋を眺めながら走るコーストライン、クルマをおりてウォーキング・サイクリング・トレッキング、また団体パッケージにもフィットするコーチラインとしても適切、とすべてのツーリストに対応する“ワンサイズフィットオール”戦略。「ウエストコーストをより魅力的に」と、世界の名だたるコースタルラインを徹底的にアイルランド政府は分析してきました。

綿密な準備を重ねたアイルランド政府も素晴らしいですが、環境を大切に今日までやってきたアイルランド地元市民の心意気が強く感じられる完璧なホリデーパッケージでもあります。

是非、来るべきホリデーシーズンは日本人ツーリストの皆様にも走ってもらいたいダイナミックなスポット(スポットと言うには広範すぎる、とも思えますが、各ロケーションでのドライビングルートをまとめあげ、ドニゴールならドニゴールでのフェイズ、ウエストコークならウエストコークのフェイズとパッケージ化されてますので、旅程に合わせスケジューリングしやすいようフレームがつくられています)です!





【テーマコンセプト】


• The wild Atlantic has sculpted its coastline – islands, cliffs, strands and river estuaries.


• The Atlantic’s ever-felt influence on climate and soil has created diverse and unusual habitats for wildlife. 


• Living on the edge has shaped the communities on the Atlantic shoreline – their language, traditions, occupations and way of 
life.


• Until very recently the sea rather than the land has shaped the history of the coastline, carrying with its tides, settlers, holy 
men, invaders, traders and emigrants. 


• The ocean now provides a playground for holidaymakers, sports enthusiasts, wildlife watchers and great escapers. 


• Being ‘the next parish’ to North America has created strong bonds across the ocean from emigration to technological 
innovation.


• The almost indefinable quality of the light and the ever-changing moods of the Atlantic have inspired poets, music makers, 
storytellers and artists.







ROUTE

Route Section: Inishowen Peninsula
Extents: Letterkenny to Derry
Distance: 197 km

Route Section: Fanad Head
Extents: Bunbeg to Letterkenny
Distance: 163 km

Route Section: The Slieve League Coast
Extents: Donegal Town to Bunbeg
Distance: 170 km

Route Section: Sligo and Donegal Bays
Extents: Ballina to Donegal Town
Distance: 192 km

Route Section: Erris
Extents: Belmullet to Ballina
Distance: 213 km

Route Section: Clew Bay amd Achill Island
Extents: Westport to Belmullet
Distance: 238 km


Route Section: Killary Harbour
Extents: Clifden to Westport
Distance: 165 km




Route Section: Connemara
Extents: Galway to Clifden
Distance: 176 km

Route Section: West Clare and The Burren
Extents: Kilkee to Galway
Distance: 164 km

Route Section: The Shannon Estuary
Extents: Tralee to Kilkee
Distance: 216 km




Route Section: The Dingle Peninsula
Extents: Castlemaine to Tralee
Distance: 150 km

Route Section: Ring of Kerry
Extents: Kenmare to Castlemaine
Distance: 175 km

Route Section: Sheep’s Head to Beara
Extents: Durrus to Kenmare
Distance: 210 km





Route Section: West Cork
Extents: Kinsale to Durrus
Distance: 207 km