✈A small seaport town Cobh✈
コーブでタイタニックに思いを馳せる
またまた、長距離バスに乗り込み、今度はCorkへ。
宿はCorkのバックパッカーズ(ユースホステルとよく似た格安宿)にとっていたがここでの目的は、実はCorkから南へ少し離れたところにある小さな港町、Cobh(コーブ)。
コーブはイギリスのサウザンプトンを出港したのち、タイタニックが立ち寄った本当の意味でのFinal Port (最後の出港町)。あの時代はヨーロッパからアメリカやオーストラリアなどをめざし何百万人もの大量の移民が移動していた時代。タイタニックにも新天地での生活を夢見ていた多くの移民が乗っていた。言うまでもなく、大勢のアイルランド人も…
そんなことを思いながらこの街を散策すると、いたるところに彼らのことを思い出させる石碑や建物がある。
ここからタイタニックは運命の処女航海に旅立った
小高いところにある教会
事故後はここでもミサが執り行われたとか
【編集部補足】 コーブにそびえるランドマーク、St Colman Cathedral
尖塔を含む教会の高さではアイルランド第2位を誇ります。(91,4m=300ft).1915年建立。ちなみにアイルランドナンバーワンの教会はリムリックのSt Johns Cathedral,(93.8m=308ft)1861年建立。
日本との関係で言えば、1996年コーブ沖大西洋上でフロンガス漏れをおこし5名の日本人が亡くなった、第21大成丸冷凍機ガス漏れ事件。日本人の方々の葬儀はここセントコールマンでとりおこなわれ私も献花に・・
港に立つメモリアル石碑や壁に取り付けられたプレート
そのひとつひとつがあの史上最悪の海難事故を思い出させ目頭を熱くする。
ここは静かにゆっくりとあの事故で亡くなった人たちや二度と戻れないという覚悟を決め愛する故郷を後にした当時の移民の方たちに思いを馳せることができる場所。
タイタニックと言えば有名すぎる97年のジェームス・キャメロン監督の映画で、いまさら…という気持ちもあるかもしれないが、私は今でも「一番好きな映画は何?」と訊かれると、躊躇なくジェームス・キャメロンの「タイタニック」と答えるだろう。ただし、私はレオナルド・ディカプリオのファンでもないし、ジャックとローズの恋愛ストーリーにもさほど関心はない。
私をくぎ付けにするのは、監督のリアリズムを追究するストイックさから生まれ出た数々の名シーン。例えば、沈みゆく船から逃げることをあきらめ、静かにベッドで横たわる老夫婦やいつもと同じように小さなこどもたちを寝かしつける母親。晴れた日にはデッキボードで父親と一緒に駒を回して遊ぶこどもなど。登場人物の衣装はもちろん、船の内装細部や食器ひとつに至るまで、当時そのものの素材やデザインを用いて再現したまさに前人未到のフィルムだ。
そんな中でもとりわけ私が好きなのは、なんといっても三等客船での
アイリッシュ・パーティーのシーン。
“To make each day count.” 一日一日をおろそかにしない
をモットーとしているジャック。片やローズはそんな生き方を知らないブルジョワ育ち。
そんなローズをジャックは
“So you want to go to a real
party?”
と言って、三等客船でのアイリッシュ・パーティーに連れ出す。
フィドルやバウロンなどの楽器によりアイリッシュ・ミュージック独特の音色とリズムが作り出されるこのシーンは何度見ても鳥肌が立つ。小さな木製のテーブルにはしっかりとスタウトと呼ばれる黒いビールが置かれている。そう、言ってみればここは船の中のアイリッシュ・パブなのだ。国籍も堅苦しい人間の上下関係もここにはない。どんなに苦しくて不安でも音楽さえあれば魂が共鳴し、生きている瞬間を謳歌できる。このシーンには私のイメージするアイルランドそのものが凝縮されているように見える。
ジャックはローズに手を差し出し、一緒に踊ろうという。
ためらっているローズに、
“Come on! Come on!” 「さあ、さあ」
と、はっぱをかける。
(ちなみに…日本には漫才文化があるが、漫才でのボケと突っ込みの突っ込みに使うのもこのフレーズ。関西でいう、「なんでやねん!」がこの”Come on!”にあたる。)
このように、映画の中には使えそうなフレーズがいっぱい。また、セリフのほとんどは中学英語で学ぶ程度の文法しか使っていない。ただ、知らない単語や熟語(idioms)が出てきたり、英語独特の音により聞き取れずに意味がわからないという部分が出てきてしまう。
英語には日本語にない音がたくさん存在し、音がつながったり、変化したり、脱落したりという現象が起こるので(聞き取れなくても)仕方がないといえば仕方がない。でもそこを補えるのが文法力であったり、音のメカニズムについての知識なのだ。幸い、そういったことに関する発音やリスニング用のテキストはたくさん市販されているので試されてはどうだろう?知っていれば、聞き取りが楽しくなるし、聞き取れれば発音できるようになる。好循環が生まれる。
同じく映画タイタニックの中に、「この船はアイルランドのだよ」というセリフがある。
赤くカールした髪の毛といい、服装といい、ものの言い方といいどこから見ても生粋のアイリッシュ・マンという強烈な存在感を放っているTommyという男性。
彼の、
“It (Titanic) was built in
Ireland. 15,000 Irish men built this ship.”
というセリフがとても印象的。
きっと当時のアイルランド人は皆、彼のように思っていたのかもしれませんね。
そして、こんな短いセリフの中にも、イギリスとアイルランドの長年の
歴史的関係(イギリスのアイルランドに対する数百年にわたる侵略行為に対し、アイルランドはずっとしたたかに抵抗し続けてきた)が垣間見えるから面白い。
皆さんも、お気に入りの映画を見つけたらセリフを覚えてしまうくらい何度も何度も繰り返し見てほしい。そして、アイルランドに行く前にはタイタニックを見て、コーブへ足を運んでほしい。きっといろんな思いがあなたの心の中をよぎるだろう。
(つづく)
わたしたちは「日本を学んで世界を渡ろう」のメッセージを発信し、
この国の英語教育を変えていきたいと願っています。
日本人が真の国際人になるためにこれからも日本を題材とした
日英バイリンガル教材の研究・開発・販売を行っていきます。
真の国際人になるための大前提は、まず、自分の国を知ること。
どうかわたしたちに賛同し、応援してください。
Supermom Japan was founded to
make a change in Japanese English education. If your child was born to be
Japanese and to learn English, it is very important for him or her to grow
Japanese identity while they learn another language.
We believe that confidence
will come to your child by learning the roots of Japan and Japan itself when he
or she communicates in English.
This is why we research and
develope bilingual learning materials for Japanese.Learn Japan, Be Global! This
is the key to remeber. By doing so, you too can change the Japanese English
education with us.
Ireland Finest Moments
さあ、世間様はゴールデンウィークに突入✈✈✈
予定のある人もない人も、海外に行く人も行かない人も、
やっぱり休みのときぐらい、ゆっくりいいお酒は飲みたいわね。
できれば本場アイルランドのパブでグイッっといきたいところだが
そうは問屋がおろさない。
せめてアイルランドに根をおろす古豪アイリッシュパブの夢を見させて頂戴・・・・
いつかはアイルランドでスロンチャーしたい人のために・・・・
IRL THE OLDEST PUBS
古豪傑出7選
No1 SINCE1178 Dublin
The Brazen Head is Ireland's oldest pub. Near to Christchurch
Cathedral and The Guinness Brewery, it is well worth a visit for
both its historical value and reputation as one of Dublin's best
Irish music venues.
No2 SINCE1390 Co Meath
It is said that the present Cock Tavern stands on the site of an old medieval inn and that it has traded without interruption since the 1390s. It therefore ranks as one of Ireland's oldest premises - and maybe the very oldest!
No3 SINCE1400 Waterford
No visit to Warterford is complete without a visit to the City’s oldest tavern. Licensed establishment for over 300 years old, this is one of Ireland’s oldest pubs. Step in from Georges Street and you are back in surroundings which were familiar to Irish people of centuries ago. The wall is the lounge was built over 800 years ago by the Normans and preservation orders have been invoked by Waterford Corporation on the premises.
No4 SINCE1711 Belfast
McHughs
McHugh’s bar dates back to 1711, making it the oldest surviving
building in Belfast. Standing in the historical heart of the city,
McHugh’s has watched as Belfast flourished from a small
settlement into a thriving industrial centre in the18th and 19th
centuries. With the 20th century came industrial decline and civil
unrest but still McHugh’s survived and today, in an era of
regeneration and renaissance for Belfast, the building remains.
No5 SINCE1641 Co Roscommon
Morahans Bar
Morahan’s Bar offers an authentic Irish Bar experience, through unselfconscious hospitality and gentle charm that hails from an older, less busy era.
Nestled in the town of Ballinagare, Co Roscommon on the main Dublin to Westport Rd, the bar has been in the same family since 1641.
No6 SINCE1667 Co Cork
The Old Thatch
The Old Thatch is the oldest thatched pub in Ireland and has been in the same family since 1667. The ownership of this establishment can be dated back to the 1700s. However, in 1867 the owner John Conway was refused a license on the grounds that he was housing Fenians.
No7 SINCE1611 Co Down
Grace Neills
This pub has the oldest title deeds, dating to 1611. To put that in perspective, Grace O’Neill’s had been open for nearly nine years when the English settlers landed in America.