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2012年2月5日日曜日

✰【INJ Essay】✰「What’s the craic? 天気は悪いが今日も元気!わかふぇよしみのゴールウェイ徒然草」Vol 12~ビザのこと/2012セントパトリックスデー日本各地のスケジューリング一覧/東京ボランティア情報✰



「ビザのこと」

外国人として日本以外の国に住む時に必ず考えないといけないこと。それは、滞在許可=ビザのことです。
日本人に生まれて日本に住んでいた時はその必要がないので考えもしなかったことですが、海外に出てみて初めて日本以外の場所にいるときは常に「わたしはここにいていいですか」というお伺いを立てていなければ居させてもらえないのだ、ということを知りました。






幸い日本は世界的に信用のある国なので、パスポートだけで、ほとんどの国には「どうぞどうぞ」と入れてもらえます。
しかし、外国に短期間の観光だけならそうやって、どうぞどうぞと言ってもらえますが、長期滞在するとなると話はちょっと違ってきます。

外国人として自分の国(もしくはビザなし協定を結んでいる国)以外の国に住むすべての人は大なり小なりこのビザの問題に頭を悩ませているのではないでしょうか。






私が日本にいる分には、例えば、日本が嫌いだと文句を言っても、罪を犯しても、ホームレスになっても日本から追い出されるようなことにはなりません。
だって、自分の国ですから。
何があっても放り出されるようなことはない、最終的には国が保護くれるという非常に守られた中で暮らしていたのだ、と今更ながら気づきました。
わたしがこれまでこんなにお気楽にいられたのも、ずっと安心できる環境にいたからこそだったんですね。

「君はここにいてもいいんだよ。」と言ってもらえること、って実はすごく大事だと思います。
日本ではこんなに普通のことが外に出たら普通じゃなかった。。。
自分が外国人という立場になって初めて、日本に住む外国人たちの苦労が推測できるようになりました。

私もアイルランドに来て10年以上になりますが、未だにビザの問題からは解放されていません。
早くアイルランドから「君はここにいていいんだよ。」と“期限なしで”言ってもらえるようになりたいです。












私の持っているビジネスパーミットはアイルランドで事業ができるビザで、何年もかけて、とっても苦労して取りました。。
取得するのには資金と雇用の証明が必要であり、取得した後も数年おきの厳しい審査があり、通過すればその後何年かのビザの更新ができます。
このビジネスパーミットは他のビザに比べても取得のハードルは高いのに何かと制約の多いビザです。
アイルランドでビジネスパーミットを持っているのはあまり聞いたことがなく、希少なケースのようです。
アイルランドで起業している外国人はたいてい、ビジネスパートナーがアイリッシュだったり、アイルランド人やEU国籍の人と結婚していたり、英国ビザを持つ香港人だったりして、
起業するには何の問題もない立場の人たちばかりで、ビジネスパーミットは必要ではありません。






さて、アイルランドには長くいたいけど、ビザのことでいられるかどうか不安になっている人は私だけでなく、国籍問わずたくさんいます。最近では日本人の若者が顕著に増えてきました。

というのも日本・アイルランド間で2007年から始まったワーキングホリデー、今年で4年目になりますが、このプログラムで日本からやってきた決して少なくない数の若者たちが、帰国を前にして、どうしたらアイルランドにもっと長くいられるだろうか、と真剣に悩んでいるのです。

若い身空の、しかも一年も日本を離れて外国に住めるという環境でアイルランドに来た青年男女。
自然の摂理か(笑)かなりの割合で現地でボーイフレンド・ガールフレンドに出会ってしまいます。
そしてビザの切れる一年のワーキングホリデー期間終了を前に、さてこれからどうしよう、ということになります。

ワーキングホリデーのおかげで、日本からより多くの若者が来るようになり、それがきっかけで日本から家族や友達がアイルランドに訪ねてきたり、逆にその日本人に出会ったのがきっかけで日本を訪れるアイルランド人も多くいたりして、ここ数年で日本・アイルランド間の往来が格段に活発になったと感じています。






しかし、これは罪作りだなぁ(笑)と思うのは、「行きはよいよい、帰りは怖い」。
ワーキングホリデー(以下ワーホリ)でアイルランドに来るのは結構簡単なのですが、一年の滞在期間が終わると、とたんに滞在の延長や再入国が難しくなることです。
ワーホリが始まって以来、ゴールウェイでもたくさんの日本人とアイリッシュや他のEU国籍のカップルが誕生しました。
そのなかで、すでに結婚して子供もできたカップルもいます。
すぐにめでたくゴールインという場合は問題なしなのですが、そこまでのコミットメントがないカップルの場合は、アイルランドにもっと長く滞在できるビザを取るための策を練るか、遠距離恋愛するしか方法はありません。
一旦は日本に帰ったもののやっぱり戻ってきて学生として滞在したり、相手が今度は日本へ追っかけて行ったり、とケースはいろいろあるのですが・・・。
これからもっとこういうカップルが増えていくのだろうな、と思います。
2010年からはアイルランド・韓国間もワーキングホリデーが始まったので、最近は韓国人&アイリッシュカップルも増えてきました。
そしてそれとともにビザの問題で悩んでいる韓国人も増えてきました。






私もここ数年いろいろなカップルのその後を見てきたし、相談にのってきたので知らないうちにケーススタディができてきました。
もしこれをお読みのあなた、ビザのことでお悩みならば、わかる範囲でしか答えられませんがよしみが相談に乗りますよ(笑)


では、これからアイルランドを目指してやってくる方々と今アイルランドにいてどうしたもんか、とアイルランドのビザについてお悩みの方々に、私の知る限りでの情報を以下にまとめてみることにしますので参考にしてみてください。




アイルランドのビザの種類

人によってパーミット、ビザ、と言ったりしますが同じものを指します。

簡単に大きく分けてパスポートに押されるのは5種類のビザスタンプ。その5種類のビザスタンプの中に
以下のようなさまざまな違った呼び方のビザが存在し、それぞれに申請の仕方や条件が違います。

Stamp 1
ワークパーミット (労働者ビザ;まず大企業でないと取得困難。外国人スタッフがどうしても必要だという理由が必要。数年おきの更新必要)
ビジネスパーミット(起業ビザ;アイルランドで企業できるビザ。資金・雇用の証明が必要。数年おきの更新必要)
ワーキングホリデービザ(協定を結んでいる国の間で発行。年齢制限あり。一年有効。労働可能) 

Stamp2
学生ビザ (語学学校や大学等に通っている学生に発行される。期限と延長期限    あり。週20時間までの労働可能)



Stamp3
観光ビザ (日本人なら通常入国時3カ月まで発行される。労働は不許可。)ワークパーミット保持者の配偶者ビザ (労働は許されていない。)


Stamp4
長期滞在者ビザ (Long term residency と呼ばれる市民権のようなも       の。アイルランド人と同じく労働も起業も可能。制限付きで選挙権あり。5年ごとの更  新必要。)
以下の条件を満たしている人たちが申請できる

・ワークパーミットを5年以上保有した人
・EEA国籍をの家族にもつ人
     ・アイルランド人を配偶者に持つ人
     ・難民(アイルランド政府からの認証必要)
     ・アイルランド国籍を持つ子供の親


パートナービザ(正式にはデ・ファクトビザと呼ばれる。
申請にはアイルランド人もしくはEU国籍保有者との2年以上の事実上の関係を証明する書類が必要。労働も起業も可能。期限付き)




Stamp5;無条件で滞在できるビザ (8年以上正規のビザ(学生ビザを除く)を保持している      人が申請できる。
アイルランド国内でアイルランド人と同じように労働、起業が可能なビザ。
パスポートの有効期限までの滞在可能)




もっと詳しく知りたい方はこちらへどうそ。











ビザ、ビザ、ビザ・・・。
よしみ的にこういうものかと解釈してみると・・・
お客さんとして誰かの家にお邪魔するときのようなもの。
―――――どうぞ、どうぞ、と簡単に茶の間に入れてもらえるが、あくまでもお客さん、23日までのお泊まりは歓迎だが、長期でのお泊まりは、家族でない者の長居はだんだんとみんなの居心地が悪くなり、客人への風当たりも強くなり――――――――

私の周りでビザの必要な人たちはみんなそれぞれビザの問題を抱えているものの
長期滞在組はそれなりの覚悟を持って、ここにいると決めている人たちなので、それぞれ努力をしています。
家族以上の貢献をしないとここに居させてくれなくなるのじゃないか、という負い目もあるからなのか外国人はこの国の人以上の努力をしていると思います。
例えば、過酷な労働条件で働いていたり、アイルランド人であれば失業している限り失業手当が無期限にもらえるというのに外国人はそうはいかないので、働いて税金払ってます。
またアイルランド人なら無料で行ける大学も外国人が同じコースを選ぶと日本と同じくらい高い学費を払わなくてはなりません。
外国人は何かと不自由が多いうえ、なにかあった時には守ってもらえないのが外国人。
自分ちの家族を守るため、だからしょうがないのは理解できます。
日本でもそうでしたね。不景気になってまずクビを切られたのは外国人。
その国の事情が悪化するとまず風当たりがきつくなるのは家族以外のひと、つまり外国人に対してです。
そして弱き立場の外国人はいつもお伺いを立ててビクビクして居る。








私の場合日本から相当のお金を持ってきてビザを取り、事業主として雇用も生みだし、税金を払い、アイルランドの経済に貢献しているのに、万が一商売に失敗した場合はアイルランド政府から何の補償もありません。
アイルランド人ならば誰でも受け取れる社会保障も失業手当もありません。

家族並み(or以上)の奉仕は求められるがずっと家族扱いされない。この悲しさ。。
もちろん、よそ者であることは十分理解してますよ。
でも安心した家がないと子供がグレてしまうように、そろそろわたしも限界ですよ( ̄へ ̄)

はやく家族扱いしてほしいなぁ~~。と思う今日この頃です。
安心して元気に伸び伸びとこの国で暮らしていけるようになりたいです。
たまに何でこんな苦労してまでここに居たいんだろう、と思いますが、これがアイリッシュマジックなのでしょう。
なぜか離れられなくなるのです。。たくさんの人が言うように、たまにふらっと帰りたくなるという街、ゴールウェイ。
決して日本が嫌いなわけじゃないんです。たぶんわたしは性格的にどこの国に行っても楽しくやっていけるタイプだと思います。
たまたま来た(引き寄せられるように(笑))来てしまったゴールウェイで私が自己実現できることを発見してしまったのです。
そしてゴールウェイがそれをもっと引き出してくれる土壌があったからです。だからここを私のホームと決めたのです。

決して怪しいものではありませんよ。むしろ、この街にもっと貢献したいと思っているんです。
いろいろもっとうまくずるくやっていく方法だってあるとは思います。だけど私はそれをしたくないんです。
正々堂々とわたしはわたしでいたいんです!!
もっとちゃんと見てください。公明正大に扱ってください。なんとかなりませんかねぇぇぇ。(笑)

はぁぁ、ビザやここにいる権利・義務のことになるといつも熱くなってしまいます。それほど重大な問題です。








さて、21日はアイルランドでは公式的に「春」になります。
寒く長かった冬が終わり、日も少しずつ長くなってきて、草木が芽吹き始め、土の潜っていた虫たちも活動を始めます。
生命の息吹を感じられる春がやってきました。


さぁ、今日も元気にまいりましょう♪







よしみ@わかふぇ 


Photo Courtesy:YOSHIMI HAYAKAWA

(アイルランド共和国現地 2/1ゴールウェイ電)






















St. Patrick's Day Parade

JAPAN





【開催日時】

東京3/18開催 TYO 18 MAR





横浜3/17開催 YOK 17 MAR 



つくば3/17開催 TKB 17 MAR 



京都3/17開催 KYO 17 MAR

沖縄3/18開催 OKA 18 MAR

松江3/11開催 MTE 11  MAR

熊本3/17開催 KMJ 17 MAR

高松3/20開催 TAK 20 MAR

千葉3/20開催(20日に変更) CHB 20 MAR

大阪3/17開催 OSK 17 MAR

名古屋3/17開催 NGO 17 MAR

 












✰東京パレードボランティアを募集します✰



募集終了

今年も、セント・パトリックス・デイ・パレード東京にてお手伝いいただける方を募集いたします。私たちと一緒に素敵なパレードをつくりませんか?


2月19日(日)に行われる、東京パレード参加者・ボランティア説明会にもご参加ください。

【パレード当日の活動について】

2012年3月18日(日) 10時から18時位まで

・会場設営・整理・警備
・配布物アッセンブリー・チラシ配布
・参加団体控室アテンド
・受付・販売アシスタント
・パレード誘導
・終了後の清掃   等


【ボランティア応募の留意事項】

 ・午前中から夕方まで、屋外での活動が主体
・終日の活動が可能な方
・年齢16歳以上の方



お申し込み方法:


ボランティア参加ご希望の方は以下の申し込みページからお申し込み下さい。募集人数に達し次第、応募を締め切らせていただきますので、ご了承下さい。皆様のご応募を心よりお待ちしております。







定員に達しましたので募集を終了いたしました。


皆様ありがとうございました!!





























(昨年開催予定だったセントパトリックスデーパレード東京で販売予定だった
ハードロックカフェ東京の限定ピンバッチ・・・お蔵入りで本邦初公開!
今年は新たに作成・販売いたしますのでお楽しみに!)