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2012年8月28日火曜日

【Ireland Live Report2012】✈アイルランド独立を夢みたコマンダー~マイケルコリンズトリビュート~Béal na mBláth/Clonakilty,Ireland✈






私は今までの人生において、ことある機会ごとに多くの偉い人に結構会いましたが、そのときよく聞くことに「ご子息にはどういう教育をされてますか?」という命題があります。
社会で活躍されるリーダーが揃っていう答えは「人に迷惑をかけなければ何をしても良い=自由、という教育だよ」ということでした。

自由とは何気なく私たちの日常に浸透しているのですが、よくよく考えればこの言葉には相当の重みがあります。

考えてもみてください。日本において、例えば日本人はどこの会社や大学に通ってはだめで、キツイいわゆる3K職業しか就業してはだめ、ある隣国の人間はどこの会社にも職業にも入れます、税率は日本人は70%であり、ある隣国の人は8%です・・・・公務員には日本人はなれません・・・そんな考えられないことがもし日本で起きたなら私たちはどう思うのでしょうか?私でしたら間違いなくブチ切れます・・・

そういう時代をアイルランドは長く過ごしてきた国家です。

アイルランドの自由・独立をめざしたマイケルコリンズに関する文献は実に様々多種多様に出版されています。
それも政治学者からジャーナリストまで、実に事細かく執筆しており、それだけアイルランド史において極めて重要でかつ、人々の心に強い印象をも持って刻まれている人物です。

人によって様々な見方があろうかと思いますが、私は彼の戦術や戦略という観点よりも、マイケルコリンズがそこまでにいわば「成り上がった」内面的要因は一体何なのか?

また彼が心の中に抱いていた心境の変化、またそれに移るアイルランド国家の姿、という点がとても興味深く今日までマイケルコリンズという人物を見てきました。
どんなことがあろうが、何をしようが政治への思いを捨てなかった、その精神は聡明な幼少時代から少なからず持っており、独立に対するある種の「静かなる執念」を持っていたと思います。

本年、マイケルコリンズ没後90周年ということで、各地で様々な追悼式典が開催されました。




コリンズは茂みに隠れたスナイパーの銃撃に退却もせず応戦したため流弾により死亡しました。その運命の場所・ベール・ナ・ブラフに行って参りました。観光ガイドにはまず掲載されない場所でしょう。このベール・ナ・ブラフ・を通る一本道はアイルランド第二の都市コークからウェストコークへの連絡幹線道路。
とはいっても、今でこそ、舗装された道路はありますが昔は道路条件も劣悪、さらに生い茂った森や起伏のある丘を通るため、通過に時間がかかり大変苦労した、と私の義父のパトリックが教えてくれました。












1922年8月22日、マイケルコリンズが死亡した日から今年で90周年。
アイルランド:エンダ:ケニー首相をはじめアイルランド軍関係者多数参列のもと、マイケルコリンズの追悼式典がここベール・ナ・ブラフで開催。

そして私も追悼したく、彼の軌跡をたどり、ベール・ナ・ブラフからマイケルコリンズの故郷、クロナキルティー、さらには彼が愛したウェストコーストを車で走りました。
記念碑にはアイリッシュネットワークジャパン同志の気持ちを表すためISJロゴを撮影時のみ碑にとりつけさせていただきました。
同時にいらしていたアイリッシュの方々は「日本にもコリンズのことが知られてるのね」といたく感激されたのが印象的。


アイルランドの夢みたもの、マイケルコリンズのめざしたもの~今回は静かなるショートトリップです。

















































一路、マイケルコリンズの故郷、クロナキルティーへ・・・
コリンズも何度なく通ったレジェンダリーロード・・・・




















Home of Michael Collins

Clonakilty














































































クロナキルティー郊外にある「マイケルコリンズセンター」
今回どうしてもスケジュールの都合上、日曜日しか行けなかったのですが
休館日ということで、館内には入れませんでした。
窓越しにのぞけば、コリンズの書籍やグッズ、写真がありました。
ただ、ここはコリンズの育った原風景そのままが残る場所・・・
彼の過ごしたクロナキルティーの姿,深く心に刻むことができました・・・














さらに車はアイルランド・ウエストコーストへ・・・・
地元に愛されるベイサイドスポットを周遊・・・・




サーファーのみならず地元アイリッシュに愛される小粋なベイリゾート
インチドーニー

Inchydoney









ここのホテルは利用したことあるのですが、オーシャンビューで
とっても素敵ですよ・・・
Web内のフォトギャラリーが最高。





シャノン伯爵が植樹した森がトレードマーク

Courtmacsherry
http://www.courtmacsherry.ie/













マイケルコリンズの「お墓」はダブリンの Glasnevin Cemeteryにあります。



http://www.glasnevintrust.ie/

















(Report:TORU TAZURA Irish Network Japan  27,Aug 20:20PM :Republic of Ireland Local Time)