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2014年9月22日月曜日

✈Driving Ireland~Wild Atlantic Way: A road full of adventure Vol.7 『アイルランドに行ったらまずここ走ろう~モハーの断崖/バレン/ディングル半島~黄金トリニティーラインを走る 』~The Burren/Cliffs of Moher/ Dingle Peninsula Co Clare&Kerry #Ireland ✈











2年前、妻が友人とアイルランドに旅行に行った時の話である。

ヒースローからコークへ飛ぶ便にやたら多くの日本人が搭乗していた。
その便はB737のスモールサイズフリートだったので、余計にその光景が目立ったという。聞けば日本からのツアー団体で、ダブリンエリアを飛ばしダイレクトにアイルランドの西海岸エリアを目指すという。旅行代金は結構な金額だが、完売で客層はいい感じのミドルエイジカップルが多かったという。

ダブリンよりコークやシャノン、またはノックから入った方がより早く西海岸エリアに到達できるのは自明の理なのであるが、その彼らが目指す第一のエリアがここクレア県からケリー県に集中しているのは興味深い。思うに東海岸方面は、ホリデースポットも多々あるがそれ以上にスピリチャルな地域が多いのかもしれない。ミースやアーマーがそれであるが、「ディングルに今度バケーションなの」という声はよく耳にするが「今度ドロヘダにバケーションなの」という声はあまり聞かない。さらに地形上の特性からアイルランドの西海岸総延長距離は東海岸総延長距離の倍以上ある。はたまた地図を見ていただければわかると思うが、北アイルランド領内が意外に東海岸を占めている。

アイルランドの歴史変遷をみても西海岸から移民船に乗り大西洋を渡るという(実際リバプールでのワンストップが多かったのだが)、なにかアメリカのフロンティアスピリット「西へ、西へ」に通ずるところがあるのである。

モハーの断崖、バレンがあるクレア県を中心にディングル半島方面、さらにはリングオブケリーへと下るライン、また音楽の都エニスを経由して人気都市ゴールウェイに上るラインと、このクレア県はアイルランドの王道観光スポットのハブ的役割を担う日本人にもなじみのエリア。
クルマを走らせば頻繁に大型観光バスに出会うだろう。

時にはミドリと羊に囲まれた優しい風景、時にはカルストの荒涼とした大地が全面に展開する荒涼とした車窓。そんなドラマチックなドライブを一度は楽しんでみたい。

最後にケリーのみなさん、優勝おめでとう!ケリーは伝統的にゲーリックフットボールのみがメジャースポーツ、そうサッカーもしない!ハーリングもしない!ほんのチョットチョットだけラグビーという地域です。(反対にキルケニーは“ハーリング”一本のカウンティー。)スポーツの歴史も学ぶといろいろ面白いですよ、アイルランドは!