「4月はサクラとフェスティバル!」
先週末のイースターウィークエンドに満開だったゴールウェイの八重桜もまた突然やってきた雨風に吹かれ、ゆっくりと堪能する暇もなくあっと言う間に散ってしまいました。
アイルランドにはなぜだか、桜の木が多く植えられているような気がします。
春になるとそこらじゅうがピンク色になります。
日本のソメイヨシノのタイプでなく、アイルランド人好みなのか、濃いピンク色の大きな花がぼてぼてと豪勢に咲く八重桜が主流です。
この八重桜の並木道を歩くとまるで桃源郷のよう、桜の季節、ラッキーにも風もない天気のいい日に桜の満開が重なると、なんだか「めでたいのぉ~」という気分になってきます。(今年がまさにそうでした!)
アイルランドの厳しく長い冬を終えて迎える春はこれくらい派手な方がしっくり来る気がします。
桜の命はここアイルランドでも1週間くらいしかなく、見頃と天気がばっちり合うと(なかなか難しいのですが・・・)楽しいお花見ができます。しかも誰もいないプライベートサクを、独占です♪
つい先日のイースターの週末は今年初めての良いお天気続きとなり、お花見(日本人しかしないと思いますが)、甲羅干しには絶好のウィークエンドとなりました。
残念ながら私はちょうどGalway
Food Festivalの出店の真っただ中だったので、お花見をする余裕も、日光浴をする時間もなかったのですが、フェスティバルテントからみんながスパニッシュアーチの川辺でのんびりしている様子を見て楽しんでいました。
イースターということもあってか、大騒ぎする人もなく、おのおの静かで平和な時間を過ごしていました。
Galway Food Festivalはゴールウェイ市内のこだわりの飲食業者が集まり、始めたフェスティバルです。
今年は期間中ずっとお天気に恵まれ、大盛況でした。
そして今年のWA CAFÉのデモンストレーションでは、`Japan’s Soul Food---Rice`と題してメインテントでおにぎりの実演、お酒の試飲、餅つき、とお米に関するいろいろでデモをやってみました。
お餅つきはダブリンからわざわざ見に来た日本人いるくらいで、日本人にも外国人にも大受けで、こんなに喜ばれるのなら定期的にやってもいいかな、と思ったほどでした。
さて、桜の花が咲き出すこの季節、アイルランドの各地でフェスティバルが開催されますが、近年とても楽しみにしているのが5年前にダブリンで始まった`Experince
Japan`です。
日本大使館とダブリン市とが共催し、ダブリンシティ大学、Farmleigh House、Chester Beatty Museumなど名だたる機関とコラボして様々な日本文化紹介のイベントを催しています。
日本映画祭もこれに含まれるようになりました。
桜の木がなぜだかたくさん植えられているダブリン、4月はあちこちで行われる日本文化紹介イベントとともに街が桜色に染められていきます。
ここ数年で、更に大きく拡大しており、街をあげての催し物となりつつあります。
Experience Japanは2月終わりごろから始まり、まるで桜前線が移動するように日本関係のイベントがダブリンを拠点として全国を駆け巡り、6月の終了まで続きます。
各地にて、大小さまざまあるこのイベント、そのハイライトは、ダブリンPhoenix Parkの Farmleigh House (日本の迎賓館のようなところ)で行われる
Experience Japan Hanami Festival Dayのワンデーイベントです。
毎年桜の咲く真っただ中の頃に開催され、日本人留学生による和太鼓の披露や、よさこいダンス、着物の着付けコーナー、各種武道の演武披露、アニメ好きによるコスプレ、お母さんたちによるキッズ向け水風船釣り等々
在住日本人と日本文化に興味のある地元の人たちが集まって花見のイベントに華を添えます。
毎年1日だけのイベントにも関わらず2万人もの人出でにぎわいます。
WA CAFÉもこの日ばかりはスタッフ数名でゴールウェイから出張して屋台を出します。毎年大変ですけど、みんなでとても楽しみにしている出張です。
このExperience
Japanの成功の陰には誠実な大使館側の働きかけとこれまた誠実に応じる各関係機関の好意、というすばらしい友好関係が存在します。今後のExperience Japanの発展には存分に期待したいと思っています。
Experience Japan の一環として現在 Marsh’s Library(マーシュ・ライブラリー) で`Imagining Japan`と称した展示が6月14日まで行われています。
マーシュ・ライブラリーで最近、ヨーロッパ人が書いた日本に関する地図や文献としては一番古いとされる16世紀の資料が発見されました。
展示の期間中その貴重な資料の数々を目の前でご覧になれますので、是非お出かけください。
次回のエッセイでその文献に関しての講義をある方がまとめてくれたので、そのリポートをお届けしたいと思います。
お楽しみに!!
ダブリンだけでなく、私が昔お世話になったゴールウェイの語学学校 Atlantic Language School でも独自に‘Sakura event‘と称して日本人学生が中心となって 文化交流イベントを催しています。
すごい熱気でした!日本に興味を持っている人がこんなにいるのか、とびっくりしました。
ここ1カ月弱の間にいろいろと日本関係のイベントがありました。怒涛の3週間でした。
桜が葉桜になってやっとほっと一息です。
はらはらと散る桜は目の端っこで見た気もするものの。。。あ~今年もお花見できなかったなぁ~。
でも、、、、
Nearly there…nearly there…
やっと魂と身体が追い付いてきました。
来年はこころ静かにお花見ができますように・・・、いやできているような気がします。。。
来年使う為の桜の塩漬けを作りながらそんなことを思う、今日この頃なのでした。
さぁ、今日も元気にまいりましょう♪
Photo Courtesy:YOSHIMI HAYAKAWA
(アイルランド共和国現地 4/30ゴールウェイ電)