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2012年12月25日火曜日

✰Seasons Greetingsアイルランド激動の2012年をYOU TUBEで振り返ります~良いお年を!✰




今年もあと僅かとなりました・・・

2012年は貴方にとってどんな年でしたでしょうか?

アイルランドは2010年の勃発したベイルアウトから「復活への道筋」をたてる1年だったと思います。

観光・輸出は好調ですが、依然として雇用情勢は厳しく、またアイルランドも加盟しており、また加盟国になったことにより最も恩恵を受けたといってよい「EU」の存在意義が問われる1年でもありました。そんなアイルランドも来年はEU議長国です。

逆境に強いアイリッシュは,アイリッシュらしく明るく前向きに2012年を迎えようとしています。


ゴールウェイの早川さんも現在、今年しめくくりの原稿を執筆中だと思いますが、まずは日本から・・・そう、年の最後くらいはやっぱり「笑って」今年1年を振り返ってみたいと思います。

エディター独断!2012アイルランド名場面をピックアップし今年の「締め」としたいと思います。








“残念!でもファンは世界一!”

2012 UEFA European Football Championship






ユーロ国際2大トーナメントでは10年ぶりの出場を果たしたアイルランド。
ユーロカップ;ポーランド/ウクライナ大会出場を果たしたグリーンボーイズを応援しようと臨時便多数増発しアイルランド本国から大挙サポーターがおしかけましたが結果は「サンタコ、全敗」。
しかしながら試合最後まで応援をし続けた姿は後日FIFAからベストサポーターとして特別表彰を授与されるというアイリッシュらしいサプライズも!

MFダミアン・ダフも引退し、アイルランド:サッカー界は一大転換期に来ています。









Thank you Green Boys......
















“ウェールズ強し!シックスネイションズ”

2012  RBS 6 Nations






20年前、初めて日本からアイルランドに移住した家族に会いに行った際、まず連れて行ってもらったのがラグビーとハーリングの試合でした。
試合日ともなると、仕事が手につかない、新聞を買い込みテレビに釘づけ、試合の翌日、行きつけのアイリッシュパブで会う友人との会話はラグビーの戦評。
この国では、ラグビーとビールを語れなければやっていけないとも思ったくらい。(勿論フットボールも)
そういえば日韓ワールドカップ大会でアイルランドが新潟で試合を行ったときは、
新幹線のワゴンから瞬時にビールが消え、新潟の酒屋では在庫がまったくなくなったと言われてましたっけ。

アイリッシュを熱狂させるシックスネイションズは本年はウェールズが頂点に立ちました。
ケルトつながりでイングランドに対する猛烈な対抗意識のようなものはウエールズに対してありませんが、とにもかくにもウェールズのラグビーに対する情熱はアイルランド同様、ものすごいものがあるように思います。
アイルランドにとって、「従妹」と形容されるほどの親近感があるウェールズ。総合力で一枚も二枚も上でした。











Bank of Ireland College Green



Trinity College



Glasnevin Museum’s Daniel O’Connell Tower




The Convention Centre Dublin




“世界ミドリ戦略進行中 セントパトリックスデーパレード”

St.Patrick's Day 2012 Global Celebration


久しぶりにWikiで「聖パトリックスの祝日」を見たら、東京のパレード項目で“参加者1000名”と記述していました。
・・・1000名で収まればある意味いいのかもしれませんが、その数は明らかに1500名を越え2000名に到達しようか、という勢いです。
さらに沿道の観衆は50000名にのぼります。
アイルランド政府は、このセントパトリックスデーパレードは“アイルランド”を売り込む強力なキラーコンテンツであることに近年気づいたのか、世界へのプロモーションを大幅に強化しております。観光立国だけあって、その力の入れようは相当なもの。

海外のテレビにCMを流す、という常套手段もそうですが、その国のランドマークを“ミドリ”にします、というストレートそのものの戦略です。

























近い将来、必ず東京スカイツリーを“ミドリ”にする、という事案も必ず発生するでしょう。
特にこの聖パトリック様に思い入れがなくても、様々な国の人と仲良くなり、お酒を飲んで(パレードの後で!)エンジョイできる空間を創出する。
エンターテイメント性の側面も近年は重視されてきました。

さあ、東京は来年3/17。まさにセントパトリックスデーに開催致します!

















“タイタニック沈没、世代を超えて魅了する悲運の豪華客船”

 The 100th anniversary of the Titanic's maiden voyage



没後100年を迎えたタイタニック。不沈船と言われた超大型豪華客船に魅せられる人々は今なお多く、ベルファストでのタイタニックエキスペリエンス竣工、映画タイタニック3D上映と、話題に事欠かさなかった1年でした。アイルランドにおいては、コーブ(旧クイーンズタウン)での100周年祭クロージングセレモニーが先月とりおこなわれました。
それでも新たなタイタニックのドキュメンタリー、ドラマ撮影などに街をあげて取り組んでいるとのことです。




























✰Ireland Instant Review✰
~こんなことがありました、アイルランドの2012年~




アイルランド双子Jedward2年連続ユーロビジョン出場も得票伸びず・・・・






アイルランドのハーレクインロマンス女王メーヴビンチー逝く~






ダブリン国際空港でアメリカ方面のプレクリアランスシステム稼働開始。
アメリカ以外でのアメリカ入国審査を済ますことのできる唯一の国家アイルランド・・・・






アウンサンスーチーさん、アイルランド訪問






アイルランドを代表する「顔」・・今年は女子ボクシング:ケイティーテイラー。異論なし。

ロンドン五輪では世界のアイリッシュからの絶大な応援を背にゴールドメダル獲得。


稼げるプロ転向アメリカ行きを否定しアイルランドでさらに精進することを決意。


アイリッシュの英雄にふさわしい活躍・行動・人望でした。











アイルランド緊縮予算2013発表~来年度も厳しい財政下、痛みは国民と共に・・・





ノートルダム大学ファイティングアイリッシュ、ダブリン開幕公式戦開催。

アメリカンスポーツ興行に関係者も一苦労。


40000人のアメリカ人ビジターで地元経済にインパクト。


チームは来年1・7、アメリカ合衆国マイアミで全米王者をかけアラバマ大学と対戦。












好調アイリッシュウイスキーの心臓、国内5箇所目となる蒸留所がディングルに登場。

世界を席巻するアイリッシュウイスキーのさらなる飛躍が期待されます。







アイルランド2012“総括”



今年1年間、INJブログ“The Irish Today”を閲覧いただき、ありがとうございました。
2012年最後の東京からの発信なので、エディターの私的・個人的な思いを。

今年アイルランド帰省して実はすごいショックだったことがあります。
ダブリンの愛すべきビルボードを撮影しようと現場に行ったのですが・・・・・




これアイルランド通の方、わかりますよね・・

この超有名なベイリーズのビルボードがナント、「ノキア」に代わってしまっていたーーー!


このベイリーズのサインを見て、オコンネル通りを歩くと「あ~今年もダブリンに帰ってきた」と感慨深げになる、私にとってはすっごく重要な“モニュメント”だったのに・・・・・
ここはフィンランドになってしまいました・・・・・・

これもドライなビジネスがもたらす事象なのでしょうね・・・・・


さて、来年のアイルランド、まずは下記のインフォグラフィックをご一読下さいませ。
ズッシリと重くのしかかる政府の予算案。

日本もそうですが、アイルランドも大変な状況です。
特に若年層にとっては、様々なシーンでオカネがかかるようになりそうです。

国内経済は復活のレールを歩んでるのは確かなのですが、アイルランドを離れ海外に仕事を求める潮流はしばらくは続きそうな気がいたします。

でも、アイルランドはひょいっと鞄ひとつで異国で働きに行く“ノリ”があります。
お隣り、英国にも多くのアイリッシュが働きに行っています。

私の親類関係・知人関係でもロンドンに渡り活躍していますし、その功績が顕著で「ロンドンアイリッシュ」なるフレーズが登場、アイルランドの航空会社エアリンガス機内誌で特集されていました。

そして来年はギャザリング。世界に散らばったアイリッシュが祖国アイルランドに大挙やってきます。


そう、とにかくこの国はいい意味で離合集散が活発。


「ちょっとドイツに仕事」「彼が働くポーランドへ」「週末はイタリアでオペラ」という日常が当たり前ですから、極めて機動力に富んでいる国家なのです。
それにはワンフライト2000円といったLCCがアイルランドを飛び回っていることも後押ししています。

また私たち日本人も、ロンドンやパリに飽きたリタイヤ世代・ミドルエイジ世代がとくに、アイルランドへの渡航者が増加しています。

常に人の流れが、あたかも血の流れのように脈々と生きている、それがアイルランドの中枢神経かもしれません。

来年もしっかりと、この動くアイルランドを追っていきたいと思っています。

年が明ければ早速パレードの準備に入りますアイリッシュネットワークジャパン東京。
来年のINJにも是非ご期待下さい。


良いお年を!

  TORU  TAZURA          Irish Network Japan Tokyo   Public Relations